介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
認知症の理解 問2
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 認知症の理解 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、見当識障害に関する質問として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 「私たちが今いるところはどこですか」
- 「100から7を順番に引いてください」
- 「先ほど覚えてもらった言葉をもう一度言ってみてください」
- 「次の図形を写してください」
- 「この紙を左手で取り、両手で半分に折って、私に返してください」
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この過去問の解説 (3件)
01
見当識とは、年月日、時間、季節、場所、人物など自分が置かれている状況を正しく認識する能力です。見当識障害になると、今日が何月何日か、今が何時か、自分が今どこにいるのか、誰と話しているのかといった情報が正確に認識できなくなってしまいます。
正解です。自分達の場所の認識ができなくなっているため、見当識障害に該当します。
誤りです。認知症の検査である長谷川式認知症スケールでも用いられている計算能力を確認する方法です。
誤りです。認知症の検査である長谷川式認知症スケール(HDS-R)でも用いられている、言葉の遅延再生を確認する方法です。
誤りです。ミニメンタルステート検査(MMSE)でも用いられる空間認知機能を確認する方法です。
誤りです。指示された内容を正確に再現できない状態を失行症といいます。
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02
見当識とは、時間や場所・人物などの日常生活に必要な情報を総合的に判断し、自分が置かれている状況を理解する能力のことをいいます。この能力を判断するために適した質問はどれであるかを問われています。
正答です。現在いる場所を把握できているか問うているこの質問が最も適切です。
誤答です。これは計算力の低下を把握するための質問です。
誤答です。これは記憶障害(特に短期記憶)を確認するための質問です。
誤答です。これは、失行を確認するための質問です。失行とは、運動機能は損なわれていないのにもかかわらず、目的に沿った適切な行動をとれなくなることをいいます。
誤答です。これは、理解力・判断力の障害や失行を確認するための質問です。
これらの選択肢はいずれも、認知症の中核症状の有無を確認することができる質問です。認知症の中核症状は選択肢に挙げられた記憶障害・見当識障害・失行・理解力.判断力の低下・計算力の低下の他に、実行機能障害や失語.失認があります。
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03
見当識とは、現在自分がいる場所や現在の日時など、基本的な状況把握のことをいいます。
その基本状況が障害されていることを見当識障害といいます。
〇:今いる場所の把握のことを見当識と言います。
選択肢は適切です。
×:計算はワーキングメモリーに関する質問です。
選択肢は不適切です。
×:言語性短期記憶に関する質問です。
選択肢は不適切です。
×:描画、構成能力に関する質問です。
選択肢は不適切です。
×:手続き記憶や言語性記憶に関する質問です。
選択肢は不適切です。
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