介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
障害の理解 問1
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 障害の理解 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
ストレングス(strength)の視点に基づく利用者支援の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 個人の特性や強さを見つけて、それを生かす支援を行うこと。
- 日常生活の条件をできるだけ、障害のない人と同じにすること。
- 全人間的復権を目標とすること。
- 権利を代弁・擁護して、権利の実現を支援すること。
- 抑圧された権利や能力を取り戻して、力をつけること。
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この過去問の解説 (3件)
01
ストレングスとは『強み』という意味です。福祉においては、支援を必要としている人が持っている意欲や能力・長所などを指します。
正答です。『できないこと』よりも『できること』に着目し、本人が潜在的に持っている能力を活かした支援を行っていきます。
誤答です。これは、ノーマライゼーションの考え方を表した文章です。バンク-ミケルセン(デンマーク)によって提唱されました。ニィリエ(スウェーデン)はノーマライゼーションを実現するための必要な考え方として『ノーマライゼーションの8つの原則』をまとめています。
誤答です。これはリハビリテーションの基本理念です。『リハビリテーションとは、単に運動障害の機能回復訓練だけでなく、障害から人間的生活が送れない人の全人間的復権を目指す社会・政策的対応の体系そのものと理解すべき』と定義されています。
誤答です。これはアドボカシーを説明する文章です。権利を擁護・代弁し、権利実現を支援する行為自体やその機能のことをアドボカシー、権利養護者・代弁者のことをアドボケイトと呼びます。
誤答です。これはエンパワーメントを説明する文章です。また、利用者やその家族などが権利や能力を取り戻していくよう援助することをエンパワメントアプローチといいます。
ノーマライゼーションと意味を類する言葉で『インクルージョン』という言葉があります。ノーマライゼーションが、障害の有無に関わらず平等に生活する社会を実現させる、という意味であるのに対し、インクルージョンは、障害の有無だけではなく高齢者やひきこもり・外国籍の人など、あらゆる人の多様性が認められ尊重される社会の実現を目指す、というものです。
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02
ストレングス視点とは、利用者の欠点等に着目するのではなく、その潜在能力(意欲・才能・技能・好み・性格のよい部分など)や環境(資産・人間関係・社会資源など)等、利用者のストレングス(強さ、強み)に着目し、尊重し、それを活かした支援をしていくことにより、利用者自身が主体となり、援助者と対等で協働的な関係で問題解決していく視点のことです。
〇:ストレングス視点に基づく利用者支援では、個人の特性や強さを見つけて、それを生かす支援を行います。
×:選択肢はノーマライゼーションの考え方です。
×:全人権的復権を目標とすることは、リハビリテーションです。
選択肢は不適切です。
×:選択肢は、権利擁護(アドボガシー)のことです。
×:選択肢は、エンパワーメントのことです。
エンパワーメントとは、人間一人ひとりの潜在能力を引き出し、
自分で行動する力や周囲への影響力を高められるように成長を促す考え方です。
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03
ストレングス(strength)とは、病気や障害に対して本人が「できないこと」に着目し、支援することを重視する医学モデルに対比して、「できる」ことに着目しようとする考え方のことです。
正解です。個人の特性や強さを見つけて、それを生かす支援を行うことは、「できる」ことに着目する考え方であり、ストレングス(strength)のことです。
誤りです。障害のある人が障害のない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指すというノーマライゼーションのことです。
誤りです。全人間的復権とは、障害を持った人が身体的・精神的・社会的・経済的に能力を発揮し人間らしく生きる権利のことです。全人間的復権を目指すことはリハビリテーションの理念です。
誤りです。権利を代弁・擁護して、権利の実現を支援する機能のことをアドボカシーと言い、代弁・擁護者をアドボケイトと呼びます。
誤りです。抑圧された権利や能力を取り戻して、力をつけることを、エンパワーメントと言います。
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