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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 医療的ケア 問5

問題

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Fさん(87歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。嚥下(えんげ)機能が低下したため、胃ろうによる経管栄養が行われている。担当の介護福祉士は、Fさんの経管栄養を開始して、しばらく観察した。その後、15分後に訪室すると、Fさんが嘔吐(おうと)して、意識はあるが苦しそうな表情をしていた。介護福祉士は、すぐに経管栄養を中止して看護職員を呼んだ。
看護職員が来るまでの介護福祉士の対応として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
   1 .
室内の換気を行った。
   2 .
ベッド上の嘔吐物(おうとぶつ)を片付けた。
   3 .
酸素吸入を行った。
   4 .
心臓マッサージを行った。
   5 .
誤嚥(ごえん)を防ぐために顔を横に向けた。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 医療的ケア 問5 )
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この過去問の解説 (4件)

5

経管栄養実施時にはさまざまなトラブルが予想されます。介護福祉士はトラブルが起きた際に、利用者の安全と生命を守るための知識を有している必要があります。この問題のポイントは『嘔吐して、意識はあるが苦しそうな表情をしていた』という所にあります。

選択肢1. 室内の換気を行った。

誤答です。まずは、経管栄養を行っている利用者の生命を守ることが優先です。室内の換気は最優先ではありません。

選択肢2. ベッド上の嘔吐物(おうとぶつ)を片付けた。

誤答です。この問題では『最も優先すべきもの』を聞かれています。嘔吐物の片付けは最優先ではありません。

選択肢3. 酸素吸入を行った。

誤答です。酸素吸入は血中の酸素飽和度が低下した人に行われる対応です。問題文にはそのような記述はありません。むしろ、嘔吐物が気管に詰まって息ができなくなり、そのような状態になるのを防ぐために、顔を横に向け気道を確保する必要があります。

選択肢4. 心臓マッサージを行った。

誤答です。心臓マッサージは呼吸をしていない場合や、死戦期呼吸の場合に行われます。Fさんは意識があるとのことなので、心臓マッサージは適切ではありません。

選択肢5. 誤嚥(ごえん)を防ぐために顔を横に向けた。

正答です。嘔吐物が気管に入って、誤嚥性肺炎や窒息状態になるのを防ぐために顔を横に向けます。また、全身状態の観察や、嘔吐の原因(注入速度・姿勢・体位など)追究も併せて行いましょう。

まとめ

経管栄養時のトラブルには、チューブや胃ろうの脱落や抜去・出血・顔色不良・痰がらみ・げっぷ・しゃっくりなどが挙げられます。それぞれの予防方法や対応策などを覚えておくと良いでしょう。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

胃の内容物が食道へ逆流することで嘔吐が起こります。訪室時に嘔吐を発見した際、意識はあるものの苦しそうな表情をしています。嘔吐物により窒息状態になっていることが考えられるため、呼吸を確保することが必要となります。

選択肢1. 室内の換気を行った。

誤りです。室内の換気を行っても、Fさんの状態に変化をもたらす結果にはなりません。この場合の最良の対応策ではありません。嘔吐により感染の拡大が疑われる場合は換気を行う必要があります。

選択肢2. ベッド上の嘔吐物(おうとぶつ)を片付けた。

誤りです。ベッド上の嘔吐物を片付ける必要はありますが、まずはFさんの呼吸状態を確保することが最優先となります。

選択肢3. 酸素吸入を行った。

誤りです。嘔吐物が気道を塞いでいる可能性があるため、気道確保を行う前に酸素吸入を行なっても状態の回復は望めません。

選択肢4. 心臓マッサージを行った。

誤りです。Fさんの意識はあるため、心臓は停止していないと考えられます。この時点で心臓マッサージを行う必要はありません。

選択肢5. 誤嚥(ごえん)を防ぐために顔を横に向けた。

正解です。嘔吐物を誤嚥することで、誤嚥性肺炎を引き起こす危険があります。顔を横に向けることで、気道を確保し誤嚥を防ぐ対応となります。

2

一定の条件をクリアすれば介護福祉士などでも経管栄養や痰の吸引を行う事ができます。

経管栄養は医療行為であり、研修を受けずに行うと違法になります。

選択肢1. 室内の換気を行った。

×:利用者が嘔吐した事に対する優先行動としては不適切です。全身状態の確認や窒息の危険がないか観察するなどが大事になります。

選択肢2. ベッド上の嘔吐物(おうとぶつ)を片付けた。

×:上記(問題1)同様、後で出来る事です。まずは利用者の命を守る事が優先です。

選択肢3. 酸素吸入を行った。

×:嘔吐しているのに酸素マスクや管を使うと、余計に窒息するリスクを高めてしまいます。

選択肢4. 心臓マッサージを行った。

×:心臓マッサージは、健康状態に重大な異変があったと確認された場合のみ行います。よって嘔吐したから、心臓マッサージを行う事にはなりません。

選択肢5. 誤嚥(ごえん)を防ぐために顔を横に向けた。

〇:胃から出た異物が気管に入るのを防ぐために、体を横向きにさせる(仰臥位といいます)は大事な事です。

2

胃ろうによる経管栄養時のトラブルに関する問題です。

各項目必要な事柄ですが、最も優先するべきものを選択できるよう、

選択肢を確認していきます。

選択肢1. 室内の換気を行った。

×:感染症による嘔吐など、換気が必要な場合があります。

しかし、設問の事例は経管栄養の嘔吐であり、最も優先すべき事柄ではありません。

選択肢2. ベッド上の嘔吐物(おうとぶつ)を片付けた。

×:ベッド上の嘔吐物の片付けは、利用者を清潔な環境におく意味では必要です。

しかし、設問の事例は、「苦しそうな表情をしていた」と記載があります。

苦しいことへの対処が大切であり、ベッド上の嘔吐物を片付けることは、

優先すべき事態ではありません。

選択肢3. 酸素吸入を行った。

×:設問の事例は、「苦しそうな表情をしていた」とあります。

嘔吐物が気道を塞いでいないか、確認をすることが大切です。

また、酸素吸入は血中酸素飽和度が低下している人に実施する処置です。

問題文には、酸素濃度が低下している旨の記載はありません。

選択肢は不適切です。

選択肢4. 心臓マッサージを行った。

×:心臓マッサージは、心停止をしている人に対する処置です。

問題文に、「意識はあるが、苦しそうな表情をしていた」との記載はあります。

しかし、心停止についての記載はありません。

選択肢は不適切です。

選択肢5. 誤嚥(ごえん)を防ぐために顔を横に向けた。

〇:設問に「嘔吐して、意識はあるが苦しそうな表情をしていた」とあります。

嘔吐物が気道を塞いでいる可能性があり、窒息や誤嚥をおこす可能性があります。

誤嚥を防ぐために顔を横に向ける対応が、もっとも優先すべき事柄です。

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