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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) コミュニケーション技術 問3

問題

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Cさん(75歳、男性)は、老人性難聴(presbycusis)があり、右耳は中等度難聴、左耳は高度難聴である。耳かけ型補聴器を両耳で使用して静かな場所で話せば、なんとか相手の話を聞き取ることができる。
Cさんとの1対1のコミュニケーションの方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
正面で向き合って話しかける。
   2 .
高音域の声を使って話しかける。
   3 .
耳元で、できるだけ大きな声で話しかける。
   4 .
手話で会話をする。
   5 .
からだに触れてから話しかける。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) コミュニケーション技術 問3 )
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この過去問の解説 (4件)

17

この問題のポイントは、老人性難聴の高齢者へのかかわり方です。

老人性難聴は、

高音域が聞こえにくくなる

小さい音は聞こえにくく、大きい音はうるさく感じる

音がぼやけ、割れたように聴こえる

早口はわかりにくくなる

という特徴があります。

選択肢1. 正面で向き合って話しかける。

〇:老人性難聴の方は左右同時に聴力が低下します。

また、横や後ろからの話しかけは聞こえにくい場合があります。

正面で向き合って、顔を見ながらゆっくり話すとよいでしょう。

よって、この選択肢は正解です。

選択肢2. 高音域の声を使って話しかける。

×:老人性難聴は高音域が聞き取りにくいという特徴があります。

よってこの選択肢は誤りです。

選択肢3. 耳元で、できるだけ大きな声で話しかける。

×:老人性難聴には、大きな音はうるさく感じる(リクルートメント現象)という特徴があります。よってこの選択肢は誤りです。

選択肢4. 手話で会話をする。

×:設問のCさんは、老人性難聴の方です。

手話をつかって会話できるかについては、説明がありません

よって、この選択肢は不適切です。

選択肢5. からだに触れてから話しかける。

×:難聴の方に話しかけるとき、注意を向けてから話し始めることは大切です。

注意を向けるために、身振りで合図したり、視界にはいって名前を呼ぶなどの方法があります。

必ずしも、からだに触れる必要はありません。

また、触れられることを不快に思う方もおられます。

よってこの選択肢は誤りです。

付箋メモを残すことが出来ます。
10

この問題では、老人性難聴や補聴器を使用している人の聞こえ方の特徴を理解できているかが問われています。

選択肢1. 正面で向き合って話しかける。

正答です。難聴の人と話をする場合は、口の動きや表情・ジェスチャーなどがはっきり見えるように、正面で向き合って話しかけるのが適切です。

選択肢2. 高音域の声を使って話しかける。

誤答です。老人性難聴は高音が聞き取りづらく、ひずんで聞こえるという特徴があります。ゆったりとした落ち着いた声で話しかけると聞き取りやすくなります。

選択肢3. 耳元で、できるだけ大きな声で話しかける。

誤答です。老人性難聴は、大きな音はうるさく感じるが小さい音は聞こえづらいという特徴があります。また、補聴器は聴力に応じて音を増幅しているので、必要以上に大声で話しかけると逆に聞き取りづらくなってしまいます。

選択肢4. 手話で会話をする。

誤答です。問題文にはCさんが手話を会得しているという記述はなく、『補聴器使用で静かな場所であればなんとか聞き取れる』という記述があります。よって、介護福祉職はCさんが聞き取りやすい環境や話し方の工夫をすることが大切です。

選択肢5. からだに触れてから話しかける。

誤答です。難聴の人に話しかける際は、相手の注目を引いてから話し始めると効果的です。正面にまわって視線を合わせたり、身振りで合図をおくるのが良いでしょう。突然からだに触れてしまうと、相手を驚かせてしまう可能性があるので、最も適切とは言えません。

まとめ

聴覚障害者の分類(難聴者中途失聴者ろう者)や難聴の分類(伝音性難聴感音性難聴混合性難聴)についてや、それぞれの特徴、聴覚障害者との効果的なコミュニケーション方法についてもよく把握しておくと良いでしょう。

4

難聴の種類と対応方法について問う内容になっています。

選択肢1. 正面で向き合って話しかける。

〇:正面で話をする事で言葉が相手に伝わりやすく、口の動きや顔の表情も読み取れます。コミュニケーションは言葉だけではなく、表情や身振り手振りも含みます。

選択肢2. 高音域の声を使って話しかける。

×:老人性難聴は一般的には高音域から障がいされ、聞き取りづらくなると言われています。設問は誤りになります。

選択肢3. 耳元で、できるだけ大きな声で話しかける。

×:補聴器を使用している高齢者の耳元に大声をだすと、機械が音を増幅させ不快な思いをさせる可能性があります。ひとまず、普通の音量で伝え、聞こえていない様子であれば少し大きめに話すなど配慮が必要です。相手が気持ちよく聞き取れる音量で話しかけるように心がけましょう。

選択肢4. 手話で会話をする。

×:手話ができるか分からない相手に、いきなり手話しても伝わらない可能性があります。また、問題内容は「補聴器を使用してなんとか相手の話を聞き取れる」との記述なので、まずは言葉でコミュニケーションをとる事が優先でよいと考えられます。

選択肢5. からだに触れてから話しかける。

×:私たちも同様ですが、いきなり体に触れる事で不快に感じる方もいらっしゃいます。人にはそれぞれ快適な距離感(パーソナルスペースと言います)があり、その距離感を越えると不快に思われる可能性が高くなります。

0

老人性難聴は、加齢以外の原因が特にない難聴のことです。

特徴は、視力低下に左右差がなく、特に高音域の音が聞こえにくくなる点です。

60歳代後半から症状が現れる人が多く、80歳になると7割〜8割の方が老人性難聴を示すとされています。

治療法は解明されておらず、補聴器によって聴こえづらさを補うのが一般的です。

選択肢1. 正面で向き合って話しかける。

正解です。老人性難聴の特徴として左右両側に軟調が生じます。

Cさんも右耳が中等度、左耳が高度の難聴をきたしており、両耳を使用することで話を聞き取ることが可能と記載れています。

そのため、両側の耳で聞き取りやすい正面から話しかける方が聞き取りが可能であると判断します。

選択肢2. 高音域の声を使って話しかける。

誤りです。老人性難聴は高音域の音声が聞き取りづらくなります。

そのため、高音域ではなく、できるだけ低音域で話しかけた方が聞き取りやすいです。

選択肢3. 耳元で、できるだけ大きな声で話しかける。

誤りです。補聴器を使用している方に必要以上に大きな声で話しかけると、逆に大きすぎて聞き取りづらくなってしまいます。

望ましい話し方としては、ゆっくり、はっきりと話す、口元を見せて話しかける、なるべく静かな場所で話しかける、といった点に気をつけましょう。

選択肢4. 手話で会話をする。

誤りです。手話での会話はお互いに手話の意味を理解していないと成り立ちません。

Cさんが手話を理解していれば可能ですが、そのような情報がないため適切な方法とは言えません。

選択肢5. からだに触れてから話しかける。

誤りです。相手の体に触れる際は、相手が不快感を感じていないか気を配る必要があります。今回の場合、体に触れる必要性も考えられないため、不適切だと判断します。

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