介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
コミュニケーション技術 問5

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問題

介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) コミュニケーション技術 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

介護実践の場で行われる、勤務交代時の申し送りの目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 翌月の介護福祉職の勤務表を検討する。
  • 利用者のレクリエーション活動を計画する。
  • 利用者の問題解決に向けた事例検討を行う。
  • 利用者へのケアの継続性を保つ。
  • 利用者とケアの方針を共有する。

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この過去問の解説 (4件)

01

介護実践の場で行われる、勤務交代時の申し送りについての問題です。

申し送りは、「前任者が行った業務の内容や連絡および注意事項を後任者に伝える」ことです。

選択肢1. 翌月の介護福祉職の勤務表を検討する。

×:勤務表の検討は、ユニット(部署)の管理者が行う業務であり、

勤務交代時の申し送りに最も適切とはいえません。。

選択肢2. 利用者のレクリエーション活動を計画する。

×:利用者のレクリエーション活動の計画は、身体や脳の機能維持向上に大切と考えられます。

しかし、勤務交代時の申し送りに適切とはいえません。

選択肢3. 利用者の問題解決に向けた事例検討を行う。

×:問題解決に向けた事例検討は、勤務交代時の申し送りではなく、

ケアプランの作成時などに検討することです。よって不適切です。

選択肢4. 利用者へのケアの継続性を保つ。

〇:前任者が行った業務の内容や連絡事項・注意点などを後任者に伝えることで、

利用者へのケアの継続性を保つことが、勤務交代時の申し送りの目的です。

よって適切です。

選択肢5. 利用者とケアの方針を共有する。

×:ケアの方針を共有することは、利用者と介護者にとって大切です。

しかし、設問の勤務交代時の申し送りに適切とは言えません。

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02

申し送りとは、シフト制でケアが提供される場面で、前任者が後任者に利用者に関する情報を伝える行為です。この問題ではその目的が問われています。

選択肢1. 翌月の介護福祉職の勤務表を検討する。

誤答です。勤務表やシフトの作成は、管理職が行うものです。申し送りの場で検討されるものではありません。

選択肢2. 利用者のレクリエーション活動を計画する。

誤答です。申し送りは、前任者がその勤務帯で起こったことを後任者に伝達する場です。よってこの選択肢は適切ではありません。

選択肢3. 利用者の問題解決に向けた事例検討を行う。

誤答です。事例検討(ケアカンファレンス)とは、利用者の意向・希望を踏まえ、問題解決に向けた話し合いを行ったり、目標の共有やプランの変更・立案、評価などを行ったりする場です。申し送りでは事例検討(ケアカンファレンス)は行いません。

選択肢4. 利用者へのケアの継続性を保つ。

正答です。介護福祉職は日々変化する利用者の状況を把握しケアを提供します。また、複数の介護福祉職が関わっても同質のケアを提供する必要があります。そのために申し送りは大切な行為です。

選択肢5. 利用者とケアの方針を共有する。

誤答です。申し送りは、職員同士で行われる行為です。ケアの方針の共有は、利用者も参加するサービス担当者会議などで行われます。申し送りに利用者が参加することはないので、この選択肢は適切ではありません。

まとめ

チームアプローチにおいては、情報の共有が大切です。そのための場として、申し送り事例検討(ケアカンファレンス)サービス担当者会議などがあります。それぞれの役割をよく理解しておくと良いでしょう。

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03

夜勤をする介護職で多い勤務形態は早番、日勤、遅番、夜勤となります。24時間利用者の状態観察する上で、何をするべきか問われています。

選択肢1. 翌月の介護福祉職の勤務表を検討する。

×:勤務表は主に管理職が作成する者であり、翌日に申し送る内容ではないでしょう。

選択肢2. 利用者のレクリエーション活動を計画する。

×:レクリエーション活動計画は主に介護職員でつくりますが、勤務交代時の申し送り内容としては、利用者の個別情報は入っていないので不要だと考えられます。

選択肢3. 利用者の問題解決に向けた事例検討を行う。

×:事例検討は介護職だけでなく利用者に関わる職員や家族などが出席して、問題解決に向けた検討します。申し送り内容には該当しないでしょう。

選択肢4. 利用者へのケアの継続性を保つ。

〇:質問内容ケアの継続性とは、利用者の身体状況の確認した内容を申し送る、食事摂取量を伝える、排せつ状態について、夜間の睡眠状況など細かく申し送り、必要に応じてケアする事を言います。

選択肢5. 利用者とケアの方針を共有する。

×:ケアの方針は申し送りで決める事ではなく、ケア会議など組織全体で決める事になります。個別単位でケア計画を決定するとチームアプローチとして成立しなくなります。

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04

介護実践の場で行われる、勤務交代時の申し送りでは、交代するスタッフに勤務中の出来事や留意事項を的確に伝え、サービスを継続することです。

申し送りでは、正確な情報、簡潔な内容、客観的な事実、結論を最初に、がポイントとなります。

選択肢1. 翌月の介護福祉職の勤務表を検討する。

誤りです。翌月の勤務表の検討は利用者の継続的な支援とは無関係であり、申し送り時に話す内容ではありません。

選択肢2. 利用者のレクリエーション活動を計画する。

誤りです。レクリエーション活動を計画は勤務交代時に行うには時間的に無理があります。別の機会に時間を設けて計画を行うのが望ましいです。

選択肢3. 利用者の問題解決に向けた事例検討を行う。

誤りです。利用者の問題解決に向けた情報を共有することは重要ですが、事例検討は時間を要するため申し送りには適しません。

選択肢4. 利用者へのケアの継続性を保つ。

正解です。スタッフの交代により利用者へのケアが途切れないよう、申し送りを行うことが望ましいです。

選択肢5. 利用者とケアの方針を共有する。

誤りです。利用者とケアの方針を共有することは大切ですが、勤務交代時に申し送りを行うのはスタッフ同士となります。利用者と申し送りをする場面ではありません。

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