介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
生活支援技術 問4
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
T字杖(じつえ)を用いて歩行する左片麻痺(ひだりかたまひ)の利用者が、20cm幅の溝をまたぐときの介護方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 杖(つえ)は、左手に持ちかえてもらう。
- 杖(つえ)は、溝の手前に突いてもらう。
- 溝は、右足からまたいでもらう。
- 遠い方向を見てもらう。
- またいだ後は、両足をそろえてもらう。
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この過去問の解説 (4件)
01
この設問は、T字杖で障害物(今回は、溝)をまたぐ時の歩行について問うています。
基本は、
1.障害物(溝)の手前で両足をそろえる
2.杖を障害物(溝)の向こう側につく
3.杖に体重をかけ、麻痺側の足(今回は左足)でまたぐ
4.非麻痺側の足(今回は右足)でまたぎ、両足をそろえる
です。
×:杖は基本的に、非麻痺側の手で持ちます。
よって、この選択肢は不適切です。
×:杖は溝の向こうについてもらいます。
選択肢は不適切です。
×:溝は、麻痺側(この設問では左足)からまたいでもらいます。
この選択肢は誤りです。
×:またぐ障害物(溝)を見てもらいます。
よって、この選択肢は不適切です。
〇:選択肢の通りです。
障害物をまたいだ後は、両足をそろえて安定を保ちます。
杖歩行についての問題です。障害物や溝をまたぐ手順を覚えておくとよいです。
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02
片麻痺のある利用者が杖を使用して歩く時は、2動歩行か3動歩行になります。この問題のように溝をまたぐ時や、段差を越える時は3動歩行と同じ足運びが適切です。
誤答です。杖は、右手(健側)で持ちます。持ちかえる必要はありません。
誤答です。杖は、溝の向こう側に突いてもらいます。
誤答です。溝は、左足(麻痺側)からまたいでもらいます。
誤答です。溝の幅をしっかり確認してもらい、足を着地させる場所を見てもらいます。
正答です。またいだ後は、両足をしっかりそろえ、姿勢を安定させてから次の動作に移るよう声かけするとよいでしょう。
2動歩行…①杖+麻痺側の足→②健側の足
3動歩行…①杖→②麻痺側の足→③健側の足
この場合、介護者は左後方(麻痺側後方)に位置し、ふらついた時にいつでも支えられるようにしておきます。階段昇降時の足運びや介護者の位置もあわせて覚えておくとよいでしょう。
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03
片麻痺利用者の介護に関する問題です。
×:麻痺している側で杖を持つと使えなくなり転んでしまうかもしれません。誤答です。
×:杖は溝の奥側でついてもらいます。障害物を避けるイメージです。
×:悪い方の足(今回の問題の場合は左足)からまたぎます。
×:溝を回避するため近い方から見てもらいましょう。
〇:またいだ後に両足を整えると、体のバランスが良くなります。
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04
左片麻痺の方がT字杖を使用する場合、多くは麻痺のない右手で持つことが理想的です。溝や敷居などの小さい段差を跨ぐ場合、麻痺側の左足を先に出し、右下肢で支持する時間を長くすることで安定性が増します。
誤りです。左手には麻痺があるため、杖を十分に支えられない可能性があります。溝の近くに手すりなどが設置されている場合は、杖を持ち替えて左手で手すりを使用する場合もあります。
誤りです。安定して溝を跨ぐためには、杖を先に溝の奥側に出し、その後に左足で跨ぐことで支持力が強くなり安全性が上がります。
誤りです。跨ぎ動作を行う際、麻痺側の足から跨ぐことで非麻痺側の足での支持することになり安定感が増します。
誤りです。溝に足が落ちないよう、視線は足元に向けた方が安全に跨ぐことができます。
正解です。溝を跨いだ後、両足を揃えることでふらつきなどの危険を下げることができます。
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