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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問15

問題

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利用者の便失禁を改善するための介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
トイレの場所がわからない認知症(dementia)の人には、ポータブルトイレを設置する。
   2 .
移動に時間がかかる人には、おむつを使用する。
   3 .
便意がはっきりしない人には、朝食後に時間を決めてトイレへ誘導する。
   4 .
下剤を内服している人には、下剤の内服を中止する。
   5 .
便失禁の回数が多い人には、食事の提供量を減らす。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問15 )
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この過去問の解説 (4件)

9

尿や便の失禁は、高齢者の自尊心が最も損なわれやすい場面です。その点に配慮できること、便失禁の理由を見極められること、それに合ったケアが提供できること、などが介護福祉職に求められます。

選択肢1. トイレの場所がわからない認知症(dementia)の人には、ポータブルトイレを設置する。

誤答です。トイレの場所がわからない認知症の人の場合、ポータブルトイレが排泄する場所であると認識できない可能性があります。この場合は、ポータブルトイレよりも、分かりやすい案内の設置や声かけなどで、トイレに行きやすい環境を整えるのがよいでしょう。

選択肢2. 移動に時間がかかる人には、おむつを使用する。

誤答です。安易なおむつの使用は自尊心を傷つけます。この場合は、排便パターンを確認し、早めにトイレへの声かけ・誘導を行うことで便失禁を改善できる可能性があります。

選択肢3. 便意がはっきりしない人には、朝食後に時間を決めてトイレへ誘導する。

正答です。朝食後は最も便意が起こりやすい時間帯です(夜、空っぽになった胃に食べ物が入ることで、腸の蠕動運動が促されるため)。この時間に定期的にトイレに行くことで、排便習慣を確立できる可能性があります。

選択肢4. 下剤を内服している人には、下剤の内服を中止する。

誤答です。薬の調整は介護福祉職の一存で行えるものではありません。下剤を飲んでいる人が便失禁をしている場合、介護福祉職はその内容を医師や看護師に報告・相談します。

選択肢5. 便失禁の回数が多い人には、食事の提供量を減らす。

誤答です。食事量を減らすことは便秘の改善に直結しません。むしろ排便のリズムが崩れる原因になり、適切ではありません。

まとめ

便失禁には、漏出性便失禁・切迫性便失禁・下痢に伴う便失禁・陥入便に伴う便失禁などがあります。それぞれの状態と対応なども併せて覚えておくとよいでしょう。

付箋メモを残すことが出来ます。
5

排泄に関する問題です。

排泄介助のポイントとして

・自尊心を傷つけないこと

・できることは可能な限り自分でやってもらう

・水分摂取を促す

・排泄のサイクルを把握する

・プライバシーを確保

・本人のペースに合わせる

・失敗を責めない

などが、挙げられます。

選択肢1. トイレの場所がわからない認知症(dementia)の人には、ポータブルトイレを設置する。

×:トイレの場所がわからない認知症の人には、

トイレに誘導する方法を検討する必要があります。

選択肢2. 移動に時間がかかる人には、おむつを使用する。

×:おむつは、利用者の自尊心を傷つけることがあり、適切ではありません。

時間がかかる場合は、あらかじめ早めに誘導するなどの対処が必要です。

選択肢3. 便意がはっきりしない人には、朝食後に時間を決めてトイレへ誘導する。

〇:選択肢の通りです。

朝食後に時間を決めて誘導することで、規則的な排便習慣につながります。

選択肢4. 下剤を内服している人には、下剤の内服を中止する。

×:下剤は治療のために内服しています。

中止をする場合は医師に相談します。

介護福祉職の対応として不適切です。

選択肢5. 便失禁の回数が多い人には、食事の提供量を減らす。

×:便失禁の回数が多いからといって食事の提供量を減らしてしまうと、

排便が不規則になる可能性があります。

不適切です。

3

排泄介助は三大介護の1つであり(食事介助、入浴介助、排泄介助)、中でも大きな介護力を必要とします。正しい介護を続ける事は、利用者のADLを維持し、最小限の介護力で対応できる可能性があるため、正しい知識を身につける事が大切です。

選択肢1. トイレの場所がわからない認知症(dementia)の人には、ポータブルトイレを設置する。

×:簡易トイレを安易に使う事はお勧めできません。理由として、排泄はトイレで済ますという当たり前の感覚を居室で用足しする事で、プライバシーの配慮を失う、利用者を混乱させる事に繋がるからです。まずはトイレで排泄ができるように介護方法を検討し、やむを得ない場合はポータブルトイレの使用も検討しましょう。

選択肢2. 移動に時間がかかる人には、おむつを使用する。

×:安易にオムツを使用する事は、利用者の自尊心を傷つける事になるため避けましょう。ただし、いろいろ方法は試したがそれでも使わざるを得ない時もあります。介護を色々試したがうまく行かなかったので、最終的にオムツを使って対応した等、最終判断として使用しましょう。

選択肢3. 便意がはっきりしない人には、朝食後に時間を決めてトイレへ誘導する。

〇:トイレ誘導を行い、トイレで排泄する当たり前の行為を支援する事、プライバシーに配慮している事など、良い介護の好例です。

選択肢4. 下剤を内服している人には、下剤の内服を中止する。

×:便秘があるなど必要なので医師が処方して下剤を飲んでいるケースが多いはずです。介護職の判断で下剤の中止は避けましょう。

選択肢5. 便失禁の回数が多い人には、食事の提供量を減らす。

×:根拠なく食事量を減らす事は利用者の体力低下を招き、ADLも落ちてしまいます。介護とは真逆の対応になります。

0

便失禁は普通便の調整がうまくできない状態のことで、便が肛門から漏れ出てしまいます。

選択肢1. トイレの場所がわからない認知症(dementia)の人には、ポータブルトイレを設置する。

誤りです。認知症によってトイレの場所がわからなくなっている場合、定期的にトイレに誘導して排便動作を促すトレーニングを行うことが効果的です。

選択肢2. 移動に時間がかかる人には、おむつを使用する。

誤りです。便失禁による汚染を予防する目的でオムツを使用することは衛生面では効果的ですが、トイレでの排便を習慣づける方が身体的には有効です。

選択肢3. 便意がはっきりしない人には、朝食後に時間を決めてトイレへ誘導する。

正解です。食事のおよそ30分後に、便意がなくてもトイレでの排泄を試みるように指導する方法を排便習慣指導といいます。

選択肢4. 下剤を内服している人には、下剤の内服を中止する。

誤りです。下剤には刺激性下剤と非刺激性下剤があります。

刺激性下剤は大腸を強く刺激するため、効果が強すぎて下痢をしてしまう場合があります。

非刺激性下剤は速効性劣りますが、生理的な反応によって排便を促します。

下剤の服用を止め、数日後に溜まった便を排出しようとすると、かえって便失禁が起こりやすくなります。

選択肢5. 便失禁の回数が多い人には、食事の提供量を減らす。

誤りです。食事は排便を促す刺激の一つですが、食事の摂取量を減らしていますと栄養不足となり筋力低下などの要因となってしまいます。

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