介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
人間関係とコミュニケーション 問3

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 人間関係とコミュニケーション 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

V介護老人福祉施設では、感染症が流行したために、緊急的な介護体制で事業を継続することになった。
さらに労務管理を担当する職員からは、介護福祉職の精神的健康を守ることを目的とした組織的なマネジメントに取り組む必要性について提案があった。
次の記述のうち、このマネジメントに該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 感染防止対策を強化する。
  • 多職種チームでの連携を強化する。
  • 利用者のストレスをコントロールする。
  • 介護福祉職の燃え尽き症候群(バーンアウト(burnout))を防止する。
  • 利用者家族の面会方法を見直す。

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この過去問の解説 (2件)

01

介護施設現場では、新型コロナウィルス流行で常に感染症に気を付けなければならなくなりました。感染症を完全に防ぐことはできません、その事を前提にウィルス流行を防ぐための手立てや、介護職としての心構えに関する問題となります。

選択肢1. 感染防止対策を強化する。

× どの施設でも万全の感染対策を講じても、感染は起こってしまうものです。100%感染を防ぐ方法はありません。自分のせいで感染を起こしてしまったと気落ちする職員もいるので、その方のケアが必要になります。

選択肢2. 多職種チームでの連携を強化する。

× 感染拡大した施設における労務管理で、多職種連携は不適切です。多職種連携は主にケアマネジメントする際に使われる技法です。

選択肢3. 利用者のストレスをコントロールする。

× 感染対策をした施設は、勤務職員の出勤停止措置による介護サービスが低下している状態です。利用者も今までできていたレクリエーション、リハビリ、入浴ができなくなるため相応のストレスを抱えます。利用者のストレスをコントロールするのではなく、緩和できるような対応を心がけましょう。

選択肢4. 介護福祉職の燃え尽き症候群(バーンアウト(burnout))を防止する。

〇 一生懸命した事で急に意欲が低下しモチベーションが低下する現象です。仕事もプライベートもバランスよく関わる事がバーンアウトを防ぐ予防法です。

選択肢5. 利用者家族の面会方法を見直す。

× 利用者家族の面会を制限する事は、介護福祉職の精神的健康を守ることになりません。理由は、介護職は利用者及びその家族のために介護士として勤めているからです。新型コロナウィルスが5類になった事で、不要に面会制限する事は利用者や家族からの理解も得られないでしょう。

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02

感染対応の現場では、ケアを実施する際の手順が増えるなどして業務が圧迫したり、常に緊張感を必要とするため、職員にはストレスが蓄積されるものです。

職員のモチベーションの維持や、体調などを考慮してストレスを軽減する対策が必要になってきます。

選択肢1. 感染防止対策を強化する。

不正解です。

既に緊急的な介護体制で事業を継続している状態であり、感染防止対策は十分に強化されていると考えられます。

労務管理を担当する職員としては、職員を守るための施策が必要となります。

選択肢2. 多職種チームでの連携を強化する。

不正解です。

多職種チームでの連携を強化することは、感染対応を強化することには繋がりますが、介護福祉職の精神的健康を守るマネジメントには繋がりません。

選択肢3. 利用者のストレスをコントロールする。

不正解です。

労務の立場から組織的なマネジメントをするということは、円滑に業務を行なえるように組織を管理するということです。

利用者のストレスコントロールは当てはまりません。

選択肢4. 介護福祉職の燃え尽き症候群(バーンアウト(burnout))を防止する。

正解です。

過度な緊張感の中で業務をこなし、達成すると、打ち込めるものがなくなり、何もやる気が起きなくなってしまう燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)に陥ってしまう可能性が考えられます。

適度な休息を取るなどストレスを解消する対策が必要です。

選択肢5. 利用者家族の面会方法を見直す。

不正解です。

利用者家族の面会方法の見直しは、状況により必要になりますが、職員の精神的健康を守るということには繋がりません。

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