介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問24 (こころとからだのしくみ 問6)

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問題

介護福祉士試験 第36回(令和5年度) 問24(こころとからだのしくみ 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

食物が入り誤嚥(ごえん)が生じる部位として、適切なものを1つ選びなさい。
  • 扁桃(へんとう)
  • 食道
  • 耳管
  • 気管
  • 咽頭

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この過去問の解説 (3件)

01

高齢者や障がい者に多い誤嚥性肺炎に関する問題です。どのような過程で誤嚥性肺炎が起こるか、概要を知っているだけで正答できます。

選択肢1. 扁桃(へんとう)

× 扁桃とはのどにあるリンパ組織のことで、風邪を引くと腫れて炎症を起こす事もがあります。誤嚥性肺炎は起こりません。

選択肢2. 食道

× 食道は食べ物を咀嚼して飲み込んだ後に、胃まで繋がっている器官になります。誤嚥性肺炎は起こりません。

選択肢3. 耳管

× 耳管とは耳の奥にある管で、誤嚥性肺炎は起こりません。

選択肢4. 気管

〇 食べ物が気管に入り長期間排泄されないでいる事で菌が発生し、誤嚥性肺炎が起こると考えられています。また食べ物に加えて自身で生成した唾液や痰で誤嚥が起きる事があります。自分の体内で作られた唾液や痰で誤嚥が起きる事が、信じられないと思う方もいるかもしれません。私が関わった胃ろうの利用者様で、体の機能が低下し寝たきりの方がいました。その方は自分で唾液を上手に飲み込めない状態であり、たまった唾液で誤嚥する方でした。誤嚥を何度も繰り返すと肺炎を併発しやすく、その肺炎が死因に繋がってしまいます。高齢者にとって誤嚥はリスクになります。必要に応じて食べ物の形態を変える、トロミを付けるなど対策が必要と考えます。

選択肢5. 咽頭

× 咽頭とは喉仏奥側の器官であり、誤嚥性肺炎は起きません。

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02

誤嚥は、高齢などにより身体の筋力が低下すると同様に、様々な器官の機能が低下することで発生します。

特に高齢者施設の食事の場面で、もっとも注意が必要な部分にもなりますので、どのような仕組みで何が起きているのかはしっかり覚えておきましょう。

 

選択肢1. 扁桃(へんとう)

不正解です。

扁桃は喉にあるリンパ組織になるため、誤嚥が生じることはありません。

選択肢2. 食道

不正解です。

字の通り、食べ物が通る部位です。

食道を通っている限り誤嚥は起こりません。

選択肢3. 耳管

不正解です。

耳管とは文字の通り、耳の器官で耳と鼻をつなぐ管になります。

誤嚥が生じる部位ではありません。

選択肢4. 気管

正解です。

空気の通り道である気管に食べ物や飲み物が入ることで誤嚥が生じます。

通常は食べ物が通る時には、口頭蓋という部位が気管に蓋をして食べ物を通らなくしているのですが、高齢などにより口頭蓋の反射が鈍くなり、気管に食べ物などが入ってしまうことで誤嚥が発生します。

選択肢5. 咽頭

不正解です。

咽頭は喉の奥から食道までの器官で空気や食べ物、飲み物が通る部位になるため、誤嚥が発生することはありません。

参考になった数20

03

誤嚥が生じる部位は「喉頭(こうとう)」や「気管」です。

選択肢1. 扁桃(へんとう)

×

扁桃が炎症を起こすと痛みで食べ物を飲み込めないことはありますが、誤嚥が生じる部位ではありません

選択肢2. 食道

×

誤嚥は食道まで食物が通過しないので違います。

選択肢3. 耳管

×

耳管(じかん)は耳と鼻を繋いでいる管であり、誤嚥とは関係ありません

選択肢4. 気管

食物を飲み込む時に咽頭(いんとう)が気管の入り口を塞ぎ食道に送り届けますが、高齢者は咽頭の機能が弱ってしまい、食べ物が気管に入ることがあります。

 

気管に食べ物など入ると誤嚥が起こります。問題には記載されていませんが、唾液でむせる現象も誤嚥です。

 

選択肢5. 咽頭

×

咽頭(いんとう)とは空気や食べ物が通る共通の管です。

まとめ

誤嚥するきっかけに例外もあり、咽頭癌や食道癌など喉の腫瘍(しゅよう)で誤嚥を生じる場合があります。基本的に誤嚥が生じる部位は「喉頭(こうとう)」や「気管」と覚えておくと良いでしょう。

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