介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
こころとからだのしくみ 問7
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) こころとからだのしくみ 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
Gさん(79歳、男性)は、介護老人保健施設に入所している。
Gさんは普段から食べ物をかきこむように食べる様子がみられ、最近はむせることが多くなった。
義歯は使用していない。
食事は普通食を摂取している。
ある日の昼食時、唐揚げを口の中に入れたあと、喉をつかむようなしぐさをし、苦しそうな表情になった。
Gさんに起きていることとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
Gさんは普段から食べ物をかきこむように食べる様子がみられ、最近はむせることが多くなった。
義歯は使用していない。
食事は普通食を摂取している。
ある日の昼食時、唐揚げを口の中に入れたあと、喉をつかむようなしぐさをし、苦しそうな表情になった。
Gさんに起きていることとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
-
心筋梗塞(myocardial infarction)
- 蕁麻疹(じんましん urticaria)
- 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん aspiration pneumonia)
- 食中毒(foodborne disease)
- 窒息(choking)
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この過去問の解説 (2件)
01
対象となる高齢者の身体に関する症状や現象について問う内容です。介護・看護職員は、高齢者が安心して施設で生活するためには、日々の観察が欠かせません。
心筋梗塞(myocardial infarction)
× 心筋梗塞は心臓に繋がる体の血管が詰まり、一時的に心臓の機能が急低下する症状を言います。Gさんに起きている症状とは関係がない選択肢なので不適切です。
× 蕁麻疹はアレルギー反応などで体に痒みや湿疹が発生する症状です。Gさんに起きている症状とは関係がない選択肢なので不適切です。
× 誤嚥性肺炎は器官に食べ物が誤飲する事で、内部で炎症反応が高まり肺炎に至る事を言います。Gさんに起きている症状とは関係がない選択肢なので不適切です。
× 食中毒は日が経った食べ物を口にして起こる事で激しい腹痛や嘔吐が特徴的です。Gさんに起きている症状とは関係がない選択肢なので不適切です。
〇 Gさんは唐揚げを食べた後に苦しそうな表情になっている事から、食べ物が喉につまり、気道が閉塞しいる状態(窒息)だと思われます。よって適切な選択肢となります。
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02
Gさんの前情報として
【かきこむように食べる】
【むせることが多くなった】
【普通食を摂取】
とあります。
それを踏まえて
・喉をつかむような仕草
・苦しそうな表情
という状態から、チョークサインを出しているということが最も有力です。
心筋梗塞(myocardial infarction)
不正解です。
心筋梗塞を引き起こした場合、胸に激しい痛みが発生します。
Gさんは喉をつかむ仕草をしているため適切ではありません。
不正解です。
蕁麻疹は、進行すると、アナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難を引き起こすこともありますが、一般的にかゆみや皮膚の痛みとともに、皮膚の発赤などが見られるはずなので不適切です。
不正解です。
誤嚥性肺炎は誤嚥した食べ物や唾液と共に細菌が肺に入り、肺炎を引き起こすため、発熱や咳、痰などの症状があらわれます。
Gさんの症状とは異なるため不正解です。
不正解です。
食中毒は細菌ウイルス、有毒などに侵された食べ物を食べることによって発生します。
主に吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状がみられるので適切ではありません。
正解です。
【かきこむように食べる】
という点は、高齢者が窒息や誤嚥を起こす原因の一つとなります。
また、
【むせることが多くなった】
といったところから、食べ物を飲み下す嚥下の機能が低下していたことが推測できます。
こういった症状が見られた時には、誤嚥や窒息の可能性があるので、適切に医師に評価してもらい、食事形態の変更などが必要なのですが、Gさんは【普通食を摂取】している状態でした。
・喉をつかむような仕草
・苦しそうな表情
といった状態は、食べ物が気道をふさいでしまうことで、声を出せないため、のどをつかむ動作(チョークサイン)であり、窒息を起こしているということが分かります。
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