介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
発達と老化の理解 問2

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 発達と老化の理解 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

幼稚園児のJさん(6歳、男性)には、広汎性発達障害(pervasive developmental disorder)がある。
砂場で砂だんごを作り、きれいに並べることが好きで、毎日、一人で砂だんごを作り続けている。
ある日、園児が帰宅した後に、担任が台風に備えて砂場に青いシートをかけておいた。
翌朝、登園したJさんが、いつものように砂場に行くと、青いシートがかかっていた。
Jさんはパニックになり、その場で泣き続け、なかなか落ち着くことができなかった。
担任は、Jさんにどのように対応すればよかったのか、最も適切なものを1つ選びなさい。

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この過去問の解説 (2件)

01

広汎性発達障害とは人との関わりが苦手である、他者の気持ちを汲むのが苦手な方が多く、言葉の裏を読むことが苦手なので、相手から言われたことを、ストレートに解釈します。

選択肢1. 前日に、「あしたは、台風が来るよ」と伝える。

× 台風が来るからその後どうなるかをJさんへ分かるように説明する必要があります。よって選択肢は誤りです。

選択肢2. 前日に、「あしたは、台風が来るので砂場は使えないよ」と伝える。

〇 台風が来るので砂場は使えないとストレートに分かりやすい説明になっています。前もって伝える前日に言う事も大切です。

選択肢3. 前日に、「あしたは、おだんご屋さんは閉店です」と伝える。

× お団子屋さんは閉店ですと抽象的に伝えてもJさんには伝わらないでしょう。よって本選択肢は誤りです。

選択肢4. その場で、「今日は、砂場は使えないよ」と伝える。

× 砂場を使えない理由を言わないとJさんが混乱するかもしれません、よって本選択肢は誤りです。当日に伝えるのも不適切です。

選択肢5. その場で、「今日は、おだんご屋さんは閉店です」と伝える。

× 抽象的な言い方をしてもJさんにはつたわりません、当日に言うのも不適切です。よって選択肢は誤りです。

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02

広汎性発達障害の特徴として、「決められたルールを好み、場面に対応することが難しい」という傾向があります。

事前に台風が来るということをJさんに伝え、その場面を見ても混乱しない状況を作ることが必要です。

 

選択肢2. 前日に、「あしたは、台風が来るので砂場は使えないよ」と伝える。

【明日】【台風】【砂場】という明確な表現を使っているため、適切です。

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