介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
障害の理解 問1
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 障害の理解 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、ノーマライゼーション(normalization)の原理を盛り込んだ法律(いわゆる「1959年法」)を制定した最初の国として、正しいものを1つ選びなさい。
- デンマーク
- イギリス
- アメリカ
- スウェーデン
- ノルウェー
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この過去問の解説 (3件)
01
いわゆる1959年法とは、1959年にデンマークで成立した知的障害者福祉法の事で、この時初めて「ノーマライゼーション」という言葉が使われました。ノーマライゼーションとは障がいがあっても、高齢であっても、社会的不利な状況であっても、健常者と同じ社会生活を送れるという考え方です。
〇 ノーマライゼーションは、バンクミケルセンによって提唱された、障がいがあってもなくてもノーマルな生活を健常者と一緒に送ることができるという考え方で、デンマークが発祥です。
× 1959年にデンマークで成立された知的障害者福祉法の影響でイギリスを含むヨーロッパでノーマライゼーションの考え方が浸透されていきました。
× アメリカにおいてノーマライゼーションの考え方をひろめたのは、1980年代でヴォルフ・ヴォルフェンスベルガーです。
× スウェーデンにおいて、ノーマライゼーションの考え方を広めたのが、1960年ベンクト・ニィリエになります。ニィリエは、ノーマライゼーションを8つの原理に分けて説明しました。
× 1959年にデンマークで成立された知的障害者福祉法の影響で、ノルウェーを含むヨーロッパにおいてノーマライゼーションの考え方が浸透されていきました。
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02
ノーマライゼーション(normalization)の考え方は、1950年代後半にデンマークにて発祥されました。
「高齢者や障害者、障害の有無に関わらず、すべての人が同等にいきいきとした生活が出来る社会を目指す」ことを目的としています。
〇:適切です。
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03
ノーマライゼーションは、障害者が障害のない者と同等に生活し、活動する社会を目指すという考え方です。
日本では1996年に障害者が自己実現と自己決定の権利を持つことを目指す考え方として「ノーマライゼーション7か年戦略」が策定されています。
正解です。
ノーマライゼーションは1950年代にデンマークのバンク・ミケルセンによって提唱され、各国で理論化が進められました。
その後、ノーマライゼーションという言葉を初めて法律の中に盛り込んだ1959年法が制定されています。
不正解です。
1959年法はデンマークで制定され、その後1960年代にイギリスをはじめとする北欧諸国で受け入れられています。
不正解です。
アメリカでは1983年にヴォルフェンスベルガーが「ノーマライゼーション」の代わりに「ソーシャルロールバロリゼーション」という言葉を使用し考え方が広まっています。
不正解です。
ノーマライゼーションの発祥はデンマークですが、スウェーデンのニィリエは「ノーマライゼーションの育ての親」と言われるほど、発展に貢献しました。
ニィリエは、「ノーマライゼーションの8つの原理」を提唱し、世界中で重要性が理解されるようになりました。
不正解です。
ノルウェーはノーマライゼーションの先進国ではありますが、1959年法を最初に制定した国ではありません。
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