介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
介護の基本 問5

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 介護の基本 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(48歳、女性、要介護1)は、若年性認知症(dementia with early onset)で、夫、長女(高校1年生)と同居している。
Aさんは家族と過ごすことを希望し、小規模多機能型居宅介護で通いを中心に利用を始めた。
Aさんのことが心配な長女は、部活動を諦めて学校が終わるとすぐに帰宅していた。
ある日、夫が、「長女が、学校の先生たちにも相談しているが、今の状況をわかってくれる人がいないと涙を流すことがある」と介護福祉職に相談をした。
夫の話を聞いた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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この過去問の解説 (1件)

01

介護福祉士には、利用者や家族の相談に応じて、時には助言や指導を行うことが求められます。

問題では、長女が悩みや困りごとを聞いたり、共有してくれる人がいなくて困っている状況です。

同じような境遇の人と悩みを共有する場を提案することが最適と考えられます。

選択肢1. 長女に、掃除や洗濯の方法を教える。

不正解です。

長女は悩みを相談できなくて困っている状況です。

掃除や洗濯の方法を教えることが解決にはつながりません。

選択肢2. 家族でもっと頑張るように、夫を励ます。

不正解です。

既に頑張っている可能性はありますし、頑張っている家族に更に頑張るように勧めることは負担を増やすことになりかねません。

選択肢3. 同じような体験をしている人と交流できる場について情報を提供する。

正解です。

悩みを相談できなくて困っている状況に最も適している対応です。

相談や悩みの共有ができることで、心の負担が軽くなる効果が期待されます。

選択肢4. 介護老人福祉施設への入所の申込みを勧める。

不正解です。

Aさんや家族が入居を希望していないため不適切です。

選択肢5. 介護支援専門員(ケアマネジャー)に介護サービスの変更を提案する。

不正解です。

長女は、相談できる人がいなくて困っており、提供している介護サービスに不満があるわけではありません。

 

まとめ

家事や家族の介護を日常的に行っている、ヤングケアラーと呼ばれる18歳未満の子供は社会的な課題にもなっています。

気軽に相談できる場として、地域包括支援センターをはじめ、介護する人同士で交流できる家族会や介護者のつどい、認知症カフェなどがあります。

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