介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
介護の基本 問8

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 介護の基本 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

3階建て介護老人福祉施設がある住宅地に、下記の図記号に関連した警戒レベル3が発令された。
介護福祉職がとるべき行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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この過去問の解説 (1件)

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問題の図は洪水のピクトグラムです。

警戒レベル3は「非難に時間を要する人(ご高齢の方、障害のある方、乳幼児等)とその支援者は避難をしましょう。」という高齢者等避難にあたります。

以上を踏まえた対応はどれが最適かを考える必要があります。

 

選択肢1. 玄関のドアを開けたままにする。

不正解です。

地震の際の対応です。

洪水時には浸水を防ぐため玄関を閉めることが適切です。

選択肢2. 消火器で、初期消火する。

不正解です。

問題では洪水の危険性を示しているため避難が必要です。

選択肢3. 垂直避難誘導をする。

正解です。

図は洪水の危険性を示しているため、避難が必要です。

垂直避難とは、建物や屋内の2階以上の高さがある場所に移動することです。

問題では建物は3階建てになっています。

高齢者や障がい者など外への移動が困難な場合には3階以上に避難する垂直避難が安全です。

 

なお、水平避難はその場から立ち退き、避難所など安全を確保できる場所に避難することです。

選択肢4. 利用者家族に安否情報を連絡する。

不正解です。

まず優先すべきは利用者の身を守るための行動です。

選択肢5. 転倒の危険性があるものを固定する。

不正解です。

地震発生前にしておくべき対策です。

問題では洪水の発生の恐れがあるため、避難する必要があります。

まとめ

警戒レベルごとの情報は以下の通りです。

 

◆警戒レベル1(早期注意情報)

情報を収集し災害に対する心構えが必要なレベルです。

 

◆警戒レベル2(大雨注意報・洪水注意報)

避難に対する備えが必要です。

ハザードマップなどで、避難先を確認しておきましょう。

 

◆警戒レベル3(高齢者等避難)

非難に時間を要する高齢者や、障害者、乳幼児などは避難を開始しましょう。

 

◆警戒レベル4(避難指示)

危険な場所からすぐに避難が必要です。

避難指示が出ていなくても、状況により自己の判断で避難が必要です。

 

◆警戒レベル5(緊急安全確保)

災害が発生している状況であり、命に関わる危険が迫っています。

身の安全を確保する必要があります。

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