介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
生活支援技術 問4

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 生活支援技術 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

仰臥位(ぎょうがい)(背臥位(はいがい))から半座位(ファーラー位)にするとき、ギャッチベッドの背上げを行う前の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 背部の圧抜きを行う。
  • 臀部(でんぶ)をベッド中央部の曲がる部分に合わせる。
  • ベッドの高さを最も低い高さにする。
  • 利用者の足がフットボードに付くまで水平移動する。
  • 利用者のからだをベッドに対して斜めにする。

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この過去問の解説 (2件)

01

ギャッチベッドの背上げを行う際には、まず、利用者の身体の位置がベッドのどの位置にあるかを確認することが重要です。

圧抜きや、場合や人によっては最低床は適切な対応ですが、背上げ後にするのが最適です。

問題は「ギャッチベッドの背上げを行う前の介護」になりますので注意してください。

選択肢1. 背部の圧抜きを行う。

不正解です。

圧抜きの介助は適切ですが、背上げをした後に、衣類のしわなどを解消することも含めて行うことが適切です。

 

選択肢2. 臀部(でんぶ)をベッド中央部の曲がる部分に合わせる。

正解です。

ベッド中央部の曲がる部分に臀部を合わせることで、ずり落ち等の姿勢崩れを防止することができます。

 

選択肢3. ベッドの高さを最も低い高さにする。

不正解です。

最も低い高さにするのは体動があり転落の危険性がある時などです。

そのような利用者の場合には、介助が終わり、その場を離れる時などには適しています。

選択肢4. 利用者の足がフットボードに付くまで水平移動する。

不正解です。

フットボードにつく位置では、半座位になった時にベッドの角度に対して身体が良い位置にはならないため不適切です。

選択肢5. 利用者のからだをベッドに対して斜めにする。

不正解です。

半座位になった時に姿勢が安定しないので不適切です。

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02

ベッドのギャッジアップは使用者の体勢の確認と、ベッドの機能を理解しておく必要があります。

背を上げる前の確認を怠ることで、怪我などを起こす危険性が高まるため注意して行うようにします。

選択肢1. 背部の圧抜きを行う。

不正解です。

背部の圧抜きは、ギャッジアップ後に行うことで姿勢崩れの防止や部分的な圧迫を軽減することになります。

ギャッジアップ前に行うこととして適切なものが問題になるので不正解です。

選択肢2. 臀部(でんぶ)をベッド中央部の曲がる部分に合わせる。

正解です。

臀部はベッド中央部の曲がる部分に合わせることで座位がとりやすくなります。

位置が合わないことで臀部がずれやすく座位も不安定になるので注意が必要です。

選択肢3. ベッドの高さを最も低い高さにする。

不正解です。

ベッドの高さは、ベッドの使用者が座ったときにちょうど足が床に着く高さにしておきます。

万が一立ち上がるなどの動作があったときの転倒防止になります。

選択肢4. 利用者の足がフットボードに付くまで水平移動する。

不正解です。

ベッドをギャッジアップする前には、ベッドの曲がる部分に臀部を合わせた状態にするため足を水平移動させる必要はありません。

選択肢5. 利用者のからだをベッドに対して斜めにする。

不正解です。

身体をベッドに対して斜めにすると、身体に余計な負担がかかり、姿勢を保つことも困難になるため適切ではありません。

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