介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
生活支援技術 問15
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 生活支援技術 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
Jさん(84歳、女性、要介護3)は、認知症(dementia)があり、夫(86歳、要支援1)と二人暮らしである。
Jさんは尿意はあるが、夫の介護負担を軽減するため終日おむつを使用しており、尿路感染症(urinary tract infection)を繰り返していた。
夫が体調不良になったので、Jさんは介護老人福祉施設に入所した。
Jさんの尿路感染症(urinary tract infection)を予防する介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
Jさんは尿意はあるが、夫の介護負担を軽減するため終日おむつを使用しており、尿路感染症(urinary tract infection)を繰り返していた。
夫が体調不良になったので、Jさんは介護老人福祉施設に入所した。
Jさんの尿路感染症(urinary tract infection)を予防する介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 尿の性状を観察する。
- 体温の変化を観察する。
- 陰部洗浄の回数を検討する。
- おむつを使わないで、トイレに誘導する。
- 膀胱留置(ぼうこうりゅうち)カテーテルの使用を提案する。
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この過去問の解説 (2件)
01
Jさんは認知症があるが「尿意はある」ということですが、介護負担軽減のため終日おむつを使用していました。
おむつを使用することで、陰部の清潔が保てていない場合、尿路感染症になる危険性があります。
洗浄などで清潔を保つこともできますが、「尿意はある」ということから、介護福祉士には自立を支援していくことが求められ、そのことが尿路感染症を予防することにつながります。
おむつは排泄介助の最終手段です。
不正解です。
尿の汚濁などの性状を観察することは大切ですが、異状が見られた時は感染が疑われたときです。
予防ではありません。
不正解です。
日々の体温の観察は大切ですが、発熱した時点で尿路感染などの疑いがあり、予防ではありません。
不正解です。
尿意を感じることができるJさんには不適切な対応です。
正解です。
Jさんは、尿意を感じることができます。
尿意を感じた時などにトイレに誘導することが適切です。
不正解です。
尿意を感じており、排尿ができるJさんに膀胱留置カテーテルの提案は不適切です。
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02
尿路感染症は尿道口から大腸菌などの病原菌が入ることで尿を通る尿道、膀胱、腎臓などに炎症を起こす疾患です。
おむつの使用から尿路感染症を繰り替えしていたJさんが施設に入ったこと、尿意があること、おむつは介助者の負担を減らすために使用していたことをポイントに適切なものを選んでいきましょう。
不正解です。
尿の性状を観察することとは尿量、色、臭いや混濁をみることで、感染症が疑われる場合に行われるので現段階のJさんに対して適切ではありません。
不正解です。
尿路感染症の症状で高熱を出すこともありますが、感染を起こした状態ではないため体温の変化を観察する必要はありません。
不正解です。
おむつを継続して使用するのであれば陰部洗浄に関して検討する必要がありますが、おむつを使用しないことも選択肢として考えられるので不適切となります。
正解です。
尿意があることから、おむつを使用せずにトイレ誘導することが尿路感染症を防止するためにも適切です。
不正解です。
排尿が困難である場合などに膀胱留置カテーテルが使用されますが、Jさんには該当しません。
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