介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問97 (生活支援技術 問18)
問題文
訪問介護員(ホームヘルパー)が行う見守り的援助として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 問97(生活支援技術 問18) (訂正依頼・報告はこちら)
訪問介護員(ホームヘルパー)が行う見守り的援助として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ゴミの分別ができるように声をかける。
- 利用者がテレビを見ている間に洗濯物を干す。
- 着られなくなった服を作り直す。
- 調理したものを盛り付け、食事を提供する。
- 冷蔵庫の中を整理し、賞味期限が切れた食品を捨てておく。
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この過去問の解説 (3件)
01
訪問介護は利用者の生活を支えることが目的です。
それまで曖昧だった見守り的援助を、2018年に厚生労働省が「『訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について』の一部改正について」にて明文化しています。
その中で、
自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助(自立支援、ADL・IADL・QOL向上の観点から安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守り等)は「安全を確保しつつ常時介助できる状態で行うもの等であって、利用者と訪問介護員等がともに日常生活に関する動作を行うことが、ADL・IADL・QOL向上の観点から、利用者の自立支援・重度化防止に資するもの」としています。
安全に配慮しつつ、共同で行ったり、見守りながら利用者自体に行なってもらい、自立した生活を支える援助であるものを選択肢から選びだす必要があります。
正解です。
訪問介護員が全てを行うのではなく、利用者ができることを一緒に行なったり、見守りしながら行う自立支援の視点での援助です。
不正解です。
自立した生活を続けるための支援としては、一緒に行なったりして出来ることを継続するサポートが必要です。
不正解です。
自立支援的な援助ではありません。
不正解です。
一緒に行なったり、見守りでしていただいたということが文面から読み取れないため、自立支援的な援助ではありません。
不正解です。
一緒に手助けや声掛け、見守りをしながらする必要があります。
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02
訪問介護員(ホームヘルパー)は自宅で介護を必要とする利用者に対して支援を行いますが、利用者の自立した生活と介護状態の悪化防止を目的とした支援を目的としています。
また見守り援助はただ単に見て守り、必要に応じて声掛けを行うのではなく、利用者の自立支援・身体機能を確保しつつ常に介助できる状態が見守り援助とされています。
正解です。
ごみの分別は日常生活での家事にあたり、自立した生活を続けるうえで必要なことができるよう声かけすることは見守り援助として適切です。
不正解です。
生活援助と家事代行は異なります。この場合、一緒に洗濯物を干したりしながら、利用者の安全を確保できるよう見守り声かけを行うことが適切となります。
不正解です。
日常的な家事に該当しないものは、訪問介護員が行う生活援助には当てはまらないこととなっています。
不正解です。
家事代行の行為となっているため不適切です。一緒に調理したり盛り付けながら体調の変化や危険な行為がないか見守ることが適切な支援になります。
不正解です。
家にあるものを勝手に動かしたり処分したりすることは、たとえ賞味期限切れのものであっても行ってはいけません。
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03
訪問介護の見守り支援は、厚生労働省が
「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について」にて
下記のように示しています。
自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助(自立支援、 ADL・IADL・QOL向上の観点から安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守り等) ※水色のラインの項目が本問題に係る規定です。
○ベッド上からポータブルトイレ等(いす)へ利用者が移乗する際に、転倒等の防止のため付き添い、必要に応じ介助を行う。
○認知症等の高齢者がリハビリパンツやパット交換を見守り・声かけを行うことにより、一人で出来るだけ交換し後始末が出来るように支援する。
○認知症等の高齢者に対して、ヘルパーが声かけと誘導で食事・水分摂取を支援する。
○入浴、更衣等の見守り(必要に応じて行う介助、転倒予防のための声かけ、気分の確認などを含む)
○移動時、転倒しないように側について歩く(介護は必要時だけで事故がないように常に見守る)
○ベッドの出入り時など自立を促すための声かけ(声かけや見守り中心で必要な時だけ介助)
○本人が自ら適切な服薬ができるよう、服薬時において、直接介助は行わずに、側で見守り、服薬を促す。
○利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行う掃除、整理整頓(安全確認の声かけ、疲労の確認を含む)
○ゴミの分別が分からない利用者と一緒に分別をしてゴミ出しのルールを理解してもらう又は思い出してもらうよう援助
○認知症の高齢者の方と一緒に冷蔵庫のなかの整理等を行うことにより、生活歴の喚起を促す。
○洗濯物を一緒に干したりたたんだりすることにより自立支援を促すとともに、転倒予防等のための見守り・声かけを行う。
○利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行うベッドでのシーツ交換、布団カバーの交換等
○利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行う衣類整理・被服の補修
○利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行う調理、配膳、後片付け(安全確認の声かけ、疲労の確認を含む)
○車イス等での移動介助を行って店に行き、本人が自ら品物を選べるよう援助
○上記のほか、安全を確保しつつ常時介助できる状態で行うもの等であって、利用者と訪問介護員等がともに日常生活に関する動作を行うことが、ADL・IADL・QOL向上の観点から、利用者の自立支援・重度化防止に資するものとしてケアプランに位置付けられたもの
正解です。
○ゴミの分別が分からない利用者と一緒に分別をしてゴミ出しのルールを理解してもらう又は思い出してもらうよう援助
と明記されています。
間違いです。
○洗濯物を一緒に干したりたたんだりすることにより自立支援を促すとともに、転倒予防等のための見守り・声かけを行う。
とされているので、一緒に行うことが
見守り支援とされているので
選択肢の対応では、見守り支援といえません。
間違いです。
○利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行う衣類整理・被服の補修
とされているので、一緒に行うことが
見守り支援とされているので
選択肢の対応では、見守り支援といえません。
間違いです。
○利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行う調理、配膳、後片付け(安全確認の声かけ、疲労の確認を含む)
とされているので、一緒に行うことが
見守り支援とされているので
選択肢の対応では、見守り支援といえません。
間違いです。
○認知症の高齢者の方と一緒に冷蔵庫のなかの整理等を行うことにより、生活歴の喚起を促す。
とされているので、一緒に行うことが
見守り支援とされているので
選択肢の対応では、見守り支援といえません。
この問題は、公文書で明記されていることを
回答するものでしたが
見守り支援とは、利用者が自力で行うことに対し
安全を守るための見守りや、不足分を補足する
という介護なので、行動主体は利用者であること
これを意識することで正答できる問題です。
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