介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問6 (人間関係とコミュニケーション 問4)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問6(人間関係とコミュニケーション 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

B介護老人福祉施設に、学校を卒業したばかりの元気なC介護福祉職が加わった。2か月後、ユニットリーダーが、「最近、C介護福祉職に笑顔が少ない。いつもとちがう様子だ」と、フォロワーであるD介護福祉職に話した。D介護福祉職はチームの一員として何ができるのかを考えた。
D介護福祉職が最初に行うフォロワーシップとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • C介護福祉職に対して、元気を出すように励ます。
  • ユニットリーダーが気になっていることを詳しく聞く。
  • C介護福祉職の状況をユニット内のほかのメンバーと速やかに共有する。
  • 施設長に対して、何か指示を出すようにお願いする。
  • C介護福祉職に対して、介助方法について教える。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「ユニットリーダーが気になっていることを詳しく聞く」です。

 

この問題のテーマは「フォロワーシップ」です。
フォロワーシップとは、リーダーにただ従うのではなく、その思いや意図をくみ取りながら、チームを支える積極的な姿勢のことです。

 

今回の場面では、リーダーがC介護福祉職の変化に気づき、不安を感じています。
そんなとき、まず大切なのは、リーダーの視点にしっかり耳を傾け、状況を丁寧に把握することです。
「何が気になっているのか」「いつから様子が違うのか」など、情報を集めることが、次の行動につながります

選択肢1. C介護福祉職に対して、元気を出すように励ます。

励ましの気持ちは大切ですが、理由もわからず声をかけるのは逆効果になることもあります

まずは様子を見守り、背景を探ることが先です。

選択肢2. ユニットリーダーが気になっていることを詳しく聞く。

正解
これがフォロワーとしての基本姿勢です。

リーダーの気づきを尊重し、状況を理解しようとする行動が、信頼関係と適切な対応につながります。

選択肢3. C介護福祉職の状況をユニット内のほかのメンバーと速やかに共有する。

まだ情報が不十分な段階で共有すると、誤解や不安を招く可能性があります

事実確認が先です。

選択肢4. 施設長に対して、何か指示を出すようにお願いする。

いきなり上層部に動いてもらうのは段階を飛ばしすぎた対応です。

まずはチーム内での確認と対応が優先です。

選択肢5. C介護福祉職に対して、介助方法について教える。

問題の焦点は介助技術ではなく、Cさんの精神的な変化や表情の変化への対応です。

支援の方向性がずれています。

まとめ

フォロワーシップ=受け身ではなく、気づきと行動のチカラです。


リーダーの発言にしっかり耳を傾け、その意図や背景を理解しようとする姿勢が、チームの信頼と連携につながります。

 

選択肢に迷ったときは、「まず何を把握すべきか?」「誰の視点を丁寧に受け止めているか?」を意識してみてくださいね。
それが、チームの中で「今、自分にできること」を見つけるヒントになりますよ。

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