介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問8 (社会の理解 問2)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問8(社会の理解 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の説明として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 利用定員は、9人以下と定められている。
  • 日中・夜間を通じて、提供するサービスである。
  • 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)に入居する利用者に対して、機能訓練を行うサービスである。
  • 通い、泊まり、看護の3種類の組合せによるサービスである。
  • 都道府県が事業者の指定、指導、監督を行うサービスである。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「日中・夜間を通じて、提供するサービスである」です。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、少し名前は長いですが、考え方はシンプルです。
これは、「自宅で安心して暮らし続けるための、24時間体制の訪問型サービス」のこと。

日中だけでなく夜間も含めて、定期的な訪問に加えて、必要に応じて「そのとき対応」ができる体制が整えられています。


さらに、介護だけでなく、看護(医療)との連携が可能なことも大きな特徴です。

たとえば、夜中にトイレ介助が必要になったときや、体調に不安を感じたときなど。
そんなときでも、「呼べば来てくれる」仕組みがあるのは、本当に心強いですよね。


高齢の一人暮らしや、慢性疾患を抱える方の在宅生活を支えるサービスとして、いま注目されています。

選択肢1. 利用定員は、9人以下と定められている。

この定員の上限は、認知症グループホームの基準です。
定期巡回・随時対応型には、こうした人数の制限はありません。

選択肢2. 日中・夜間を通じて、提供するサービスである。

正解。

このサービスのいちばんの特徴は、時間帯を問わず、24時間365日対応できることです。
定期的な訪問と、随時の呼び出しに応じた支援を組み合わせ、自宅での暮らしをしっかりと支えます。

選択肢3. 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)に入居する利用者に対して、機能訓練を行うサービスである。

これはグループホームの中で行われる支援の話です。
定期巡回・随時対応型は、施設ではなく「在宅で暮らしている人」が対象となります。

選択肢4. 通い、泊まり、看護の3種類の組合せによるサービスである。

これは看護小規模多機能型居宅介護(通称:看多機)の仕組みです。
定期巡回・随時対応型は、あくまで訪問を軸にしたサービスなので、通いや宿泊は含まれません。

選択肢5. 都道府県が事業者の指定、指導、監督を行うサービスである。

このサービスは地域密着型サービスに分類されており、市町村が指定・監督の役割を担います
都道府県ではない点に注意が必要です。

まとめ

この問題では、「似たサービスとどう違うか?」を見極める力が求められます。

特に混同しやすいのが、グループホームや看多機といった他の在宅サービスです。

 

ポイントは、訪問型かどうか、通いや泊まりが含まれるかどうか、誰が対象か(在宅?施設入居者?)
こうした視点で整理していくと、迷いがぐっと減ります。

 

「24時間対応」「訪問型」「介護と看護がセット」

この3つがそろえば、それは定期巡回・随時対応型訪問介護看護です。
名前に圧倒されず、しくみの本質をつかんでおきましょう。

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