介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問10 (社会の理解 問4)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問10(社会の理解 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、保健所に関するものとして、正しいものを1つ選びなさい。
  • 保健師助産師看護師法に基づいて設置されている。
  • すべての市町村に設置の義務がある。
  • 業務には精神保健に関する事項が含まれている。
  • 歯科衛生士を置かなくてはならない。
  • 児童の一時保護を行う。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「業務には精神保健に関する事項が含まれている」です。

保健所というと、なんとなく「感染症の対応をする場所」というイメージが強いかもしれません。
しかし、実際にはそれだけではなく、地域の健康を幅広く支える拠点として、さまざまな役割を担っています。

その中には、精神保健に関する支援も含まれています。


心の病や悩みを抱える人への相談、地域での支援体制の構築、家族へのサポートなど。
目に見えにくいけれど、とても大切な「こころの健康」を支える場所でもあるんです。

選択肢1. 保健師助産師看護師法に基づいて設置されている。

保健所の設置根拠は「地域保健法」です。
職種に関する法律と混同しやすいですが、施設の設置基準とは別ものです。

選択肢2. すべての市町村に設置の義務がある。

保健所は、都道府県や政令指定都市、中核市などに設置される施設です。
小さな市町村すべてにあるわけではありません。

選択肢3. 業務には精神保健に関する事項が含まれている。

正解。
保健所は、感染症や衛生管理だけでなく、精神的な健康に関する相談や支援も行っています
心の健康を地域で支えるうえで、欠かせない存在なんですね。

選択肢4. 歯科衛生士を置かなくてはならない。

歯科衛生士の配置は義務ではなく、必要に応じて任意で配置される場合があります
すべての保健所に必ずいるわけではありません。

選択肢5. 児童の一時保護を行う。

児童の一時保護を担っているのは、児童相談所です。
保健所では対応していません。

まとめ

保健所は、「地域の公衆衛生の中枢」として、体の健康だけでなく、こころのケアも含めた「生活のまるごと」を支える機関です。
ただし、何でもかんでも担当しているわけではなく、児童福祉や福祉サービスの一部は別の機関の管轄になります。

 

迷ったときは、それは健康に関わることか?という視点で見てみると、正しい選択肢が見えてきますよ。
そして、精神保健も「健康」のひとつです。
そのことを、試験だけでなく日々の支援にも生かしていきたいですね。

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