介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問12 (社会の理解 問6)
問題文
Bさん(85歳、男性、要支援1)は、自宅で一人暮らしをしている。最近、物忘れが多くなり、1か月前から地域支援事業の訪問型サービスを利用するようになった。ある日、Bさんが、「これからも自宅で生活したいが、日中、話し相手がいなくて寂しい」と介護福祉職に話した。
次のうち、Bさんに介護福祉職が勧めるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
次のうち、Bさんに介護福祉職が勧めるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問12(社会の理解 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
Bさん(85歳、男性、要支援1)は、自宅で一人暮らしをしている。最近、物忘れが多くなり、1か月前から地域支援事業の訪問型サービスを利用するようになった。ある日、Bさんが、「これからも自宅で生活したいが、日中、話し相手がいなくて寂しい」と介護福祉職に話した。
次のうち、Bさんに介護福祉職が勧めるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
次のうち、Bさんに介護福祉職が勧めるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
- 介護老人福祉施設
- 第一号通所事業(通所型サービス)
- 夜間対応型訪問介護
- 居宅療養管理指導
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は「第一号通所事業(通所型サービス)」です。
この問題では、Bさんが何を感じていて、どんな生活を望んでいるのかに注目することが大切です。
Bさんは現在、要支援1で、ひとり暮らしを続けながら訪問型サービスを利用中です。
「これからも自宅で暮らしたいけれど、日中は話し相手がいなくて寂しい」と語っており、身体的な支援というよりも、心の面での支えを求めていることが読み取れます。
このようなケースでは、人との交流ができる場を提供する通所型サービスが、もっとも自然な支援のかたちになります。
なかでも「第一号通所事業」は、要支援者を対象とした介護予防や生活支援のための通所サービスです。
軽度の機能訓練やレクリエーション、会話や交流を通じて、心身ともに元気を保てるように支援しています。
このサービスは、認知症と診断され、要介護1以上の方が対象になります。
Bさんは要支援1であり、また本人が自宅生活を望んでいるため、入居型サービスは適していません。
いわゆる「特養」と呼ばれる施設で、要介護3以上の方が原則対象です。
Bさんの介護度や希望には合わないため、選ぶべき選択肢ではありません。
正解。
このサービスは、要支援者が自宅で暮らし続けられるように、生活機能の維持や社会的なつながりを支援するものです。
Bさんのように「人と話したい」「一人だと寂しい」と感じている方にとって、まさにふさわしいサービスです。
このサービスは、夜間に必要な訪問介護を提供するもので、排泄や体位変換などの身体介助が中心です。
Bさんが求めているのは「日中の会話や交流」なので、方向性がずれています。
これは、医師や薬剤師などが自宅に訪問して、療養生活の管理や服薬指導などを行う医療サービスです。
交流や孤独感の軽減を目的とした支援にはつながりにくいため、不適切です。
この問題では、Bさんの介護度(要支援)と本人の気持ち(自宅で暮らしたい)をきちんと読み取ることがポイントになります。
また、「寂しい」という感情に目を向けて、「では、どんな支援があればこの人は安心できるのか?」と考えてみることが大切です。
「第一号通所事業」は、身体的な介助だけでなく、社会とのつながりを保つ場としての役割も果たしています。
支援とは、生活の手助けだけではなく、その人らしい日常をどう守るかという視点も忘れたくありませんね。
迷ったときは、「このサービスは、今のこの人にとって本当に合っているのか?」と、自分自身に問いかけてみてください。
その感覚が、現場でも、試験でもきっと力になりますよ。
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