介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問24 (こころとからだのしくみ 問6)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問24(こころとからだのしくみ 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚の構造に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 表皮の厚さは平均2.0mmである。
  • 真皮には角質層がある。
  • 外界と接する組織は表皮である。
  • 皮脂腺は皮下組織にある。
  • 表皮の最表面は基底層である。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「外界と接する組織は表皮である」です。

 

皮膚は、外部の刺激や病原体から私たちの体を守ってくれる、大切なバリアです。

 

この皮膚は、「表皮・真皮・皮下組織」という三つの層で成り立っています。

なかでも最も外側にあるのが「表皮」です。

紫外線や細菌、ほこりなどから体を守る役割を担っており、まさにバリアのような働きをしています。

 

私たちが普段、手で触れたり鏡で見たりしている肌の表面は、まさにこの表皮です。

そうイメージすると覚えやすいでしょう。

選択肢1. 表皮の厚さは平均2.0mmである。

表皮はとても薄く、およそ0.1〜0.2mm程度しかありません。

「2.0mm」という厚さは皮膚全体の厚みであり、表皮の厚さとしては明らかに誤りです。

数字に惑わされないようにしたいですね。

選択肢2. 真皮には角質層がある。

角質層は、表皮の中でも一番外側に位置しています。

真皮には含まれておらず、皮膚のバリア機能を担う大切な部分です。

表皮が持つ構造の一部だと押さえておきましょう。

選択肢3. 外界と接する組織は表皮である。

正解。
外部と直接ふれ合っているのは、皮膚の中でも表皮の角質層です。

私たちは、この表皮を通じて空気や光、温度など、外の世界と直接触れています。

表皮は、細菌やウイルス、化学物質など、外部からの侵入を防ぐ、まさに体の「バリア」としての役割を担っているんですよ。

その役割の大切さを意識しておきたいですね。

選択肢4. 皮脂腺は皮下組織にある。

皮脂腺は真皮の中に存在していて、毛穴を通じて皮脂を分泌します。

皮下組織は、皮膚の最も深い層で、脂肪がたくさんあって、体を温かく保ったり、クッションになったりする役割があります。

皮下組織にはないので、場所のイメージを正確にしておくと安心です。

選択肢5. 表皮の最表面は基底層である。

基底層は表皮の一番下にある層です。

そこでは新しい皮膚細胞が日々生まれています。

 

一方、最表面にあるのは角質層で、古い細胞が重なって外の刺激から守っています。

この上下関係、しっかり整理しておきましょう。

まとめ

皮膚の三層構造を正確に理解しておくことが大切です。

特に「表皮が外界と接し、その最表面が角質層である」という基本は何度も出題されます。

 

構造の位置関係や役割をセットで覚えると、応用問題にも対応しやすくなりますよ。

図やイラストと一緒に確認しながら、感覚的にイメージをつかんでみてはいかがでしょうか?

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