介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問56 (障害の理解 問8)
問題文
Bさん(24歳、男性)は、母親と二人暮らしで、小学生のときに注意欠陥多動性障害と疑われていた。Bさんは、最近になって昼夜を問わずゲームを続け、朝起きられずにアルバイトを無断で休むことが増えた。
次のうち、Bさんの母親が相談する機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。
次のうち、Bさんの母親が相談する機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問56(障害の理解 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
Bさん(24歳、男性)は、母親と二人暮らしで、小学生のときに注意欠陥多動性障害と疑われていた。Bさんは、最近になって昼夜を問わずゲームを続け、朝起きられずにアルバイトを無断で休むことが増えた。
次のうち、Bさんの母親が相談する機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。
次のうち、Bさんの母親が相談する機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ハローワーク(公共職業安定所)
- 難病情報センター
- 認知症カフェ
- 放課後等デイサービス
- 発達障害者支援センター
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
Bさんの状況のポイント
・成人男性
・小学生のときに注意欠陥多動性障害(ADHD)が疑われた
・昼夜逆転
・アルバイトを無断欠勤している
です。
つまり、発達障害の可能性のある成人に対して、生活支援や社会適応のための相談・支援ができる機関が必要な状況です。
×
ハローワークは、就労支援や職業紹介、失業給付などを行う機関です。
発達障害の可能性がある場合は、適切な相談先ではありません。
×
難病情報センターは、特定疾患に関する情報提供や支援を行う機関です。
発達障害は難病には該当せず、適切な相談先ではありません。
×
認知症カフェは、認知症がある人やその家族、地域の人が気軽に集まり情報交換や相談、交流ができる場所です。
認知症に特化した場であり、適切な相談先ではありません。
×
放課後デイサービスは、主に就学中の障害児に対して、放課後や休日に療育や支援を行うサービスです。
Bさんは成人であり、対象ではありません。
〇
発達障害者支援センターは、発達障害がある人やその家族の相談に応じ、生活支援、就労支援、社会参加支援など幅広いサポートを行います。成人の発達障害者にも対応しており、社会適応の困難さ、昼夜逆転に関する相談も可能です。
まとめ
発達障害の疑いがあり、社会生活に困難をきたしている場合は、まずは専門的な相談と支援が必要です。
よって、発達障害者支援センターが最も適切です。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
02
注意欠陥多動性障害は発達障害の一つとされ、
見た目には問題なく見え、知的能力も低くないことが多いですが、
対人コミュニケーションが難しくなることで
社会生活に問題を抱えていることがあります。
適切な支援で、自立生活へ繋げていくことが重要です。
×:誤りです。
現在、アルバイトをしていて、
失業をしている状態でも求職をしている状態でもありません。
ハローワーク(公共職業安定所)への相談は、
まだ必要な状態ではありません。
×:誤りです。
注意欠陥多動性障害は、難病でありません。
難病情報センターへの相談は不要です。
×:誤りです。
認知症カフェは、
認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)や
認知症施策推進大綱といった、
厚生労働省の認知症施策で推進されている
認知症介護者を支えるための施策です。
注意欠陥多動性障害は認知症とは異なるため、
誤りです。
×:誤りです。
放課後等デイサービスは、
障害のある18歳以下の児童の療育を行うサービスです。
就労に関する支援をするサービスでもなく、
Bさんは24歳でありサービスの対象外です。
○:正しいです。
注意欠陥多動性障害は発達障害の一つです。
生活リズムの乱れが日常生活に支障をきたすことは
発達障害の人に見られる特徴です。
健全な日常生活を取り戻すために
発達障害者支援センターへ相談することは適切です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
正解は「発達障害者支援センター」です。
注意欠陥多動性障害(ADHD)は、発達障害の1つになります。
発達障害なので、今回の選択肢の中では「発達障害者支援センター」に相談するのが最も適切です。
ADHDの主な特徴としては「不注意」「多動性」「衝動性」の3つがあります。
不適切
ハローワークは「職業紹介」「雇用保険の手続き」「職業訓練のあっせん」などを行う場所です。
アルバイトの無断欠勤に注目してしまいますが、発達障害の相談を優先するべきなので不適切となります。
不適切
注意欠陥多動性障害は、難病ではないので不適切となります。
不適切
注意欠陥多動性障害は、認知症ではないので不適切となります。
不適切
放課後等デイサービスは、障害のある就学児童が利用できるサービスなので不適切となります。
適切
発達障害者支援センターは、発達障害者やその家族が地域生活を安心して送れるように様々な相談や指導、助言を行っています。
なので今回の選択肢の中では最も適切だといえます。
今回の問題では、選択肢の施設やサービスの目的をしっかりと把握しておくことが大切になります。
障害者本人、または家族の方が何に悩んでいるのかを想像し、目的と結び付けて考えてみましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問55)へ
第37回(令和6年度) 問題一覧
次の問題(問57)へ