介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問82 (生活支援技術 問3)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問82(生活支援技術 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、介護福祉職が行う身じたく・整容の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • ベッド上で行う口腔(こうくう)ケアは、ガーグルベースンを用いる。
  • 総義歯の洗浄は、歯みがき剤を用いる。
  • 耳垢(じこう)の除去は、ピンセットを用いる。
  • ベッド上で行う洗顔は、冷水に浸して絞ったタオルを用いる。
  • 浴室で行う洗髪は、ドライシャンプーを用いる。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、日常的に行う身支度・整容の介護の適切な知識と実践について問うものです。

利用者様の清潔保持や快適さを保つための介護は、身体状況や環境に応じた適切な方法で行う必要があります。

選択肢1. ベッド上で行う口腔(こうくう)ケアは、ガーグルベースンを用いる。

ガーグルベースンは、ベット上での口腔ケアの際、利用者様が口をゆすいだり、吐き出したりするのに使います。

特にベット上では誤嚥予防のために半坐位を保ち、適切な用具を使用することが重要です。

選択肢2. 総義歯の洗浄は、歯みがき剤を用いる。

×

歯磨き粉には研磨剤が含まれていることがあり、義歯に細かい傷がついて汚れが付きやすくなる原因になります。

選択肢3. 耳垢(じこう)の除去は、ピンセットを用いる。

×

耳垢の除去にピンセットを使用するのは危険です。

耳の奥を傷つけたり、奥に押し込んでしまうリスクがあります。

選択肢4. ベッド上で行う洗顔は、冷水に浸して絞ったタオルを用いる。

×

高齢者は体温調節機能が低下しており、冷水は不快感や体調不良を招く可能性があります。

体温に近いぬるま湯を使い、気持ちよく整容できるように配慮します。

選択肢5. 浴室で行う洗髪は、ドライシャンプーを用いる。

×

基本的には液体タイプのシャンプーを使用します。

ドライシャンプーは浴室での洗髪が困難な場合や、ベット上で洗髪できない時の代替手段です。

まとめ

まとめ

ガーグルベースンを用いることで安全に口腔ケアができ、誤嚥を防ぎます。

整容において正しい手順と道具を選ぶことが重要です。

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02

正解は「ベッド上で行う口腔(こうくう)ケアは、ガーグルベースンを用いる」です。

 

身じたく・整容の介護には、洗顔、整髪、口腔ケア、爪切り、髭剃りなどがあります。
身だしなみを整えて清潔に保つことは、生活の意欲向上やメリハリ、感染予防の目的があります。

選択肢1. ベッド上で行う口腔(こうくう)ケアは、ガーグルベースンを用いる。

適切

 

ガーグルベースンは、洗面所以外で口腔ケアを行う際に必要になります。
うがいをする際に口腔内の水を受け止める介護用品です。

選択肢2. 総義歯の洗浄は、歯みがき剤を用いる。

不適切

 

歯磨き粉には研磨剤が含まれているものがほとんどです。
総義歯が摩耗してしまうので、磨く際は義歯ブラシを使用しましょう。

選択肢3. 耳垢(じこう)の除去は、ピンセットを用いる。

不適切

 

耳垢の除去にピンセットを使うのは医療行為とみなされるケースがあります。
介護職は綿棒で優しく拭う程度にしましょう。

選択肢4. ベッド上で行う洗顔は、冷水に浸して絞ったタオルを用いる。

不適切

 

洗顔に使用するタオルの温度は、40~45℃が推奨されています。
熱いのが苦手な利用者もいるので、やけどに注意しながら調節が必要です。

選択肢5. 浴室で行う洗髪は、ドライシャンプーを用いる。

不適切

 

ドライシャンプーは、水を使わなくても洗髪ができるものです。
水が使える浴室では、一般的に使用しません。

まとめ

今回の問題は、身じたく・整容の介護に関するものでした。

 

整容の目的は、清潔保持や感染症予防だけにとどまらず、生活の質(QOL)の向上にも重要です。

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