介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問83 (生活支援技術 問4)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問83(生活支援技術 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、障害のある人への事故防止の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • パーキンソン病(Parkinson disease)の人には、低めのベッドを用意する。
  • 認知症(dementia)の人には、ガスコンロを用意する。
  • 在宅酸素療法中の人のそばでは、喫煙しない。
  • 視覚障害のある人には、洗体用に頭受け台を用意する。
  • 聴覚障害のある人には、補高便座を用意する。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、障害や疾患の特性を理解しその人に応じた事故防止策が取れているかについてです。

利用者様の心身の状態、疾患、障害特性に応じた環境調整や配慮を行うことで、転倒・火災・誤嚥・やけどなどの事故を防ぐ必要があります。適切な介護は、単に介助するだけではなく、安全を確保するという重要な目的があります。

選択肢1. パーキンソン病(Parkinson disease)の人には、低めのベッドを用意する。

×

パーキンソン病は、筋固縮や無動、姿勢反射障害などがあり、立ち上がりや動作開始に時間がかかります。

低めのベットは、逆に立ち上がり動作を困難にし、転倒のリスクを高めます。

選択肢2. 認知症(dementia)の人には、ガスコンロを用意する。

×

認知症の人は、記憶障害や判断力低下があるため、ガスコンロの使用は火災ややけどなど重大な事故につながる危険性があります。

安全のため、ガスの元栓を閉める、IHクッキングヒーターを用いる、見守りを強化する対応が適切です。

選択肢3. 在宅酸素療法中の人のそばでは、喫煙しない。

在宅酸素療法では、酸素濃度が高い環境が生まれやすく、火気の取り扱いは厳重な注意が必要です。

酸素は助燃作用があるため、火が付くと一気に燃焼が広がり、火災や爆発の原因になります。喫煙は絶対に避けましょう。

選択肢4. 視覚障害のある人には、洗体用に頭受け台を用意する。

×

視覚障害のある人への事故防止では、床や設備の位置、段差、障害物をなくし、触れて確認できる配置や音声案内などの工夫が求められます。

頭受け台は、視覚障害の有無にかかわらず洗髪などで使われることがありますが、事故防止のために特別に用意するものではありません。

選択肢5. 聴覚障害のある人には、補高便座を用意する。

×

補高便座は、主に下肢の筋力低下や股関節・膝関節の可動域制限がある人の立ち座りを楽にするために使います。

聴覚障害そのものと補高便座の必要性は直接関係ありません。

まとめ

まとめ

在宅酸素療法では、火気厳禁が絶対であり、喫煙は重大な事故につながるため適切な対応となります。

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