介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問104 (生活支援技術 問25)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問104(生活支援技術 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、キューブラー・ロス(Kubler−Ross, E.)が提唱した終末期にある人の死の受容過程のうち、「死は避けられないと知り、さまざまな喪失感を抱く段階」に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
  • 否認
  • 怒り
  • 取り引き
  • 抑うつ
  • 受容

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この過去問の解説 (2件)

01

キューブラー・ロス:死の受容過程            
    ・第1段階:否認……自分自身に死が迫っていることを「間違いだ」「ありえない」などと否定する        
    ・第2段階:怒り……「なぜ自分が!」という怒りの感情が湧きおこり、周囲に向かって発散する        
    ・第3段階:取り引き……善い行いをすることによって、命を助けてもらえるのではないかと考える        
    ・第4段階:抑うつ……何をしても死から逃れられないことを知り、喪失感から抑うつ状態に陥る        
    ・第5段階:受容……ほとんどの感情がなくなり、近づきつつある死を受容するようになる        

選択肢1. 否認

×:「死」について、受け入れることができない否定的な感情です。

選択肢2. 怒り

×:「死」について、受け入れることを反発する感情です。

選択肢3. 取り引き

×:「死」を受け入れられず、何かの見返りで救いを求める感情です。

選択肢4. 抑うつ

⚪︎:「死」を受け入れることで、虚無感を感じる状態です。

選択肢5. 受容

×:「死」を受け入れ、その時を静かに待つ状態です。

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02

死の受容過程は、人が死を宣告されてから受容するまでの心理的変化を5段階に分類したものです。5つの段階は「否認」から「怒り」、「取り引き」、「抑うつ」、「受容」へと進むとされ、それぞれに意味を持ちます。

選択肢1. 否認

不正解です。

「否認」は自分が余命わずかであることを理解しようとするも、強い衝撃などから感情的にその事実を否認する段階です。

選択肢2. 怒り

不正解です。

「怒り」は死ぬことは認識できたものの、何も悪いことはしていないのに何で自分が、などといった怒りが表れる段階です。これは余命がはっきりしたことへの反発があるためといわれます。

選択肢3. 取り引き

不正解です。

「取り引き」は死を遅らせて欲しいと願い、模索する段階です。これまでの行為を改めるから、もしくは多額の寄付をするから寿命を延ばしてほしいといった取り引きを考えることなどがあります。

選択肢4. 抑うつ

正解です。

「抑うつ」は問題文にある通りの段階で、頭で理解していた死を感情的にも理解できるようになるといわれています。治療による変化や経済的負担、仕事などからの離脱など色々なことを原因に抑うつ傾向がみられるようになります。

選択肢5. 受容

不正解です。

「受容」は怒りや抑うつ状態が軽減し、人が死んでいくことは自然なことだと受け入れる段階です。また、死を前に心が静かになり平穏が訪れる段階でもあります。

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