介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問105 (生活支援技術 問26)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問105(生活支援技術 問26) (訂正依頼・報告はこちら)

Cさん(58歳、男性)は、アテトーゼ型(athetosis)の脳性麻痺(のうせいまひ)(cerebralpalsy)がある。腕、脚、体幹の筋肉は不随意的にゆっくりと動くことが多く、手指を細かく動かすことは難しい。言葉をはっきり発音することが困難であるが、音の聞き取りはできる。
次のうち、Cさんが使用している情報・意思疎通支援用具として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 福祉電話
  • 携帯用会話補助装置
  • 人工喉頭
  • 助聴器
  • 点字器

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この過去問の解説 (2件)

01

頸髄損傷や脳性麻痺では、四肢麻痺が起こりやすいのが特徴です。

Cさんのように、「音の聞き取りができるが発音は難しい」病状に対する支援用具を選択しましょう。

選択肢1. 福祉電話

×:聴力に不安がある方が、音量調整やワンダイヤルで機能する携帯電話です。Cさんは聴力に問題はないので、適切ではありません。

選択肢2. 携帯用会話補助装置

⚪︎:発声した言語を文字に変換し、会話をサポートする装置です。Cさんの場合は言語の発音が困難であるため、こちらが適切です。

選択肢3. 人工喉頭

×:気管切開などで発声自体が困難な方が身につける装置です。Cさんは発声は自立でできるので適切ではありません。

選択肢4. 助聴器

×:難聴の方が音を聞き取りやすいように音量調節する装置です。Cさんは聴力に問題がないため、適切ではありません。

選択肢5. 点字器

×:視力に不安のある方が、文字を読むのに必要な装置です。Cさんの視力については問題文で触れられていないので、適切ではありません。

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02

アテトーゼ型の脳性麻痺は、大脳の運動の開始や協調性などをコントロールする部位の損傷による障害です。自分の意思と関係なく手足や体幹の筋肉がよじれるような不随意運動がみられることを特徴とします。

選択肢1. 福祉電話

不正解です。

福祉電話は手を使わずに操作できたり、音の速度を調節するといった機能などが搭載された電話機です。音が聞こえにくかったり手の不自由がある場合に効果がありますが、音の聞き取りができるCさんには適切ではありません。

選択肢2. 携帯用会話補助装置

正解です。

携帯用会話補助装置は障害に合わせた入力方法で文章を作成し、音声化することのできる装置です。身体の不自由や脳性麻痺のある方を対象とした装置で、肢体と発音に障害のあるCさんに最も適切なものと考えられます。

選択肢3. 人工喉頭

不正解です。

人工喉頭は声帯の代わりに電気的な振動で声を出すための補助器具です。喉頭摘出した方や気管切開、発声が困難な方を対象としているもので、Cさんには適切ではありません。

選択肢4. 助聴器

不正解です。

助聴器は聞こえる音を大きくする補助器具で、軽度から中度の難聴の方や普通の大きさの声が聞こえずらい方を対象としています。これも聞き取りが可能なCさんには適切ではありません。

選択肢5. 点字器

不正解です。

点字器は視覚障害者を対照に、点字を読み書きするための補助器具です。Cさんの情報に視覚障害の記載はないため不適切な支援用具となります。

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