介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問112 (介護過程 問7)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問112(介護過程 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問いに答えなさい。
〔事例〕
Bさん(42歳、女性、障害支援区分3)は、知的障害があり、母親と二人暮らしである。日中は生活介護事業所に通っている。日常生活動作の一部に見守りが必要である。個別支援計画の短期目標を、「見守りのもと、トイレで排泄(はいせつ)ができる」としている。
しかし、最近、排泄のときに下着やズボンを汚してしまい、それをほかの利用者にからかわれ、しばらく一人でいる様子があったと生活支援員から申し送りがあった。
ある日、事業所長が話しかけると、Bさんは、「トイレで失敗したら恥ずかしい」と元気なく話した。母親からも電話で、「これからは紙おむつを使うように勧めているのだけど、使いたくないとBは話している」とサービス管理責任者に連絡があった。

次のうち、Bさんがしばらく一人でいた様子を理解するために必要な情報として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
  • サービス管理責任者との関係
  • 生活支援員との関係
  • 事業所長との関係
  • ほかの利用者との関係
  • 母親との関係

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この過去問の解説 (2件)

01

生活介護事業所は障害があり介護を必要とする方が、身体機能や生活能力の向上を目的に支援を受けられる施設です。この問題では、Bさんが排泄に失敗したこと、元気をなくして一人でいる様子があったことといった記述を読んでいくことで適切な解答を選択することができます。

選択肢1. サービス管理責任者との関係

不正解です。

問題文の中で、サービス管理責任者は母親からの考えを聞いたことが記されていますが、Bさんとの直接の関わりはみられていないことからも必要な情報を得られる関係ではないことがわかります。

選択肢2. 生活支援員との関係

不正解です。

生活支援員はBさんの排泄の失敗から一人でいたことまでの様子を観察し申し送りしたという、現場の状況を見ていた存在なので必要な情報として最優先する関係とはいえません。

選択肢3. 事業所長との関係

不正解です。

事業所長は、Bさんが一人でいることがあった後に本人からの気持ちを聞いたことが記されています。事務所長がBさんと接したのは、一人でいた後のことであるため必要な情報を得るための関係とはいえません。

選択肢4. ほかの利用者との関係

正解です。

問題ではBさんが他の利用者にからかわれ、しばらく一人でいる様子があったことが記されています。他の利用者との関係からBさんの当時の様子が理解できる可能性が一番高いため優先すべき情報となります。

選択肢5. 母親との関係

不正解です。

母親とは意思疎通がとれ、互いに自分の意見を伝え合える関係性ということは読み取れます。しかし今回の出来事でのBさんの様子は施設内のことであり、母親との関係が原因となっている様子もみられないため優先すべきものではありません。

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02

Bさんは知的障害があり、日中は生活介護事業所に通っているということから、「他の利用者にからかわれた」というのは生活介護事業所で起こった事象であると考えるのが自然です。

「しばらく一人でいる様子があった」という事実を知っているのは誰か、というところに着目しましょう。

選択肢1. サービス管理責任者との関係

×:サービス管理責任者は母親の連携で今回登場していますが、Bさんの身近に常にいるとは考えにくいです。

選択肢2. 生活支援員との関係

×:生活支援員の「しばらく一人でいる様子があった」という発言が鍵となるので、生活支援員がその対象とは考えにくいです。

選択肢3. 事業所長との関係

×:事務所長がBさんの一番身近な人物とは問題から読み取れないので適切ではありません。

選択肢4. ほかの利用者との関係

⚪︎:ほかの利用者からからかわれ孤立したと記述があるため、「しばらく一人でいる様子があった」という事実を一番よく知っているのは他の利用者である可能性が高いです。

選択肢5. 母親との関係

×:今回の事例は生活介護事業所でのことなので、適切ではありません。

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