介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問119 (総合問題 問6)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問119(総合問題 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問いに答えなさい。
〔事例〕
Cさん(90歳、女性)は、動物好きで長年ペットのオウムを飼っている。5年前に夫が亡くなったときも、ペットが大きな心の支えになった。2年前、身体の衰えから買物や調理などの家事が難しくなり、一人暮らしが困難になったので、ペットと入所できる健康型有料老人ホームに入所した。
最近Cさんは、毎週楽しみにしていたレクリエーションがある曜日や時間を忘れてしまう、トイレの場所がわからず失禁するなどの症状が繰り返し生じるようになってきた。心配した娘がCさんと病院を受診したところ、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断を受けた。
健康型有料老人ホームでは対応が困難になってきたため、心配した娘はCさんが入所できる施設に移ることを検討し始めた。

Cさんと娘は介護福祉士と相談し、希望に沿った施設を見つけることができた。
次のうち、Cさんが入所する施設として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 経過的軽費老人ホーム(B型)
  • 介護医療院
  • 介護老人保健施設
  • 養護老人ホーム
  • 介護付有料老人ホーム

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この過去問の解説 (2件)

01

入所施設の細かい違いについて理解しましょう。

 

・経過的軽費老人ホーム(B型):食事・介護サービスなしの住宅型施設(C型はあり)

・介護医療院:介護・機能訓練などを行い、医療目的とした介護保険施設

・介護老人保健施設:在宅復帰を目指し、介護・看護を行う入所が限定された施設

・養護老人ホーム:介護サービスなしの自立支援が目的の施設

・介護付有料老人ホーム:24時間介護を受けられる施設

選択肢1. 経過的軽費老人ホーム(B型)

×:アルツハイマー型認知症を患っているCさんには介護サービスが必要です。

選択肢2. 介護医療院

×:Cさんはアルツハイマー型認知症ですが、医療が必要という記述はありません。

選択肢3. 介護老人保健施設

×:介護老人保健施設は入所期間が限定されており、在宅復帰を目指す方の施設です。

選択肢4. 養護老人ホーム

×:養護老人ホームは自立支援を目指す方向けの施設です。

選択肢5. 介護付有料老人ホーム

⚪︎:こちらが適切です。24時間体制の介護支援を受けながら、在宅と同様生活することが可能です。

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02

老人福祉施設には目的や費用、サービス内容などの違いから色々な種類のものがあります。介護状況と医療ケアの有無といったことや経済状況などから、その人に合った施設を選ぶことになるため、施設の種類について知っておくことも必要です。

選択肢1. 経過的軽費老人ホーム(B型)

不正解です。

経過的軽費老人ホームは、身体機能の低下などから一人で生活することが不安という方を対象とした施設です。B型というのは食事サービスが付かないタイプで自炊できることが条件となりますが、その分入居費用を抑えることができます。

選択肢2. 介護医療院

不正解です。

介護医療院は長期にわたる療養など医療ニーズの高い要介護者を対象とした施設です。医療ケアと介護ケアの両方を提供する生活の場とした機能をもちますが、医療の面が強いことが特徴となります。

選択肢3. 介護老人保健施設

不正解です。

介護老人保健施設(老健)は医療ケアやリハビリテーションを主に、必要に応じた介護サービスも受けられる施設です。この施設は終身の利用ではなく、在宅復帰を目標としているところも特徴となります。

選択肢4. 養護老人ホーム

不正解です。

養護老人ホームは、経済的・身体的・精神的・環境的などの理由から自宅での生活が困難な65歳以上の高齢者を対象とした施設です。市区町村の措置によって入所する施設で、自立した日常生活と社会復帰を目的としていることも特徴となります。

選択肢5. 介護付有料老人ホーム

正解です。

介護付有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常駐している高齢者向けの居住施設です。日常生活を送る上での必要な介護を受けられることはもちろんですが、居室のタイプ、ペット同伴、サービス内容、費用などから自身に合った施設を探すことができます。

経済的な不安がなく、ペットと暮らせるといった条件を満たしやすいこと、介護サービスを受けられることからもCさんにとって適切な施設となります。

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