介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問124 (総合問題 問11)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問124(総合問題 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問いに答えなさい。
〔事例〕
Gさん(38歳、女性)は、母親(65歳)と暮らしていた。両側性感音難聴(sensorineural hearing loss)があり、雑音がある場所では話を聞き取りにくい。相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することはできる。Gさんは、脳梗塞(cerebral infarction)を発症し、左片麻痺(ひだりかたまひ)で車いすの生活となり、障害支援区分4と認定された。母親による介護が難しくなったため、障害者支援施設に入所することになった。
Gさんは、写真を撮ることが好きで、施設で近くの公園に出かけたときに、介護福祉職に手伝ってもらいながら好きな風景を撮影している。Gさんは、その写真をアルバムにして、母親にプレゼントしたいと考えている。
ある日、Gさんから、「アルバムを作りたい。飾りの付け方やメッセージの書き方を教えてほしい」と相談があった。介護福祉職は、Gさんとアルバムを作ることにした。

次のうち、Gさんの難聴の原因となっている損傷部位に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 内耳から聴神経
  • 外耳道から中耳
  • 耳介から中耳
  • 耳介から外耳道
  • 耳介

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この過去問の解説 (2件)

01

両側性感音難聴とは、両方の耳に支障をきたし音が聞こえない障害で、若い方にも発症します。

補聴器や人工内耳などの治療がありますが、進行具合は遺伝子や個人により異なるため治療が難しく、指定難病に認定されています。

選択肢1. 内耳から聴神経

⚪︎:内耳の機能不全や、聴神経の損傷によって起こる病気です。

選択肢2. 外耳道から中耳

×:外耳道は耳の入り口から鼓膜まで、中耳は鼓膜の奥にある部分を指します。難聴は遺伝子レベルの病状なので、耳の器官ではなく神経などに原因があります。

選択肢3. 耳介から中耳

×:耳介とは、顔の横に付いている外から見えている部分を表します。

選択肢4. 耳介から外耳道

×:難聴はほとんどが内耳の機能障害で起きるため、適切ではありません。

選択肢5. 耳介

×:難聴はほとんどが内耳の機能障害で起きるため、適切ではありません。

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02

難聴は様々なことが原因となり聴力が低下した状態をいいます。原因には先天性や加齢に伴うもの、外耳や内耳といった部位の損傷など多くが挙げられ、進行度によっても症状が異なってきます。この問題では伝音器官か感音器官の違いと、部位について理解しておく必要があります。

選択肢1. 内耳から聴神経

正解です。

Gさんにみられる両側性感音難聴は、両側の耳の内耳から聴神経の感音器官の損傷を原因としたものです。

選択肢2. 外耳道から中耳

不正解です。

音の伝達経路でもある伝音器官の中耳道から中耳の損傷は伝音難聴の原因となります。音が小さく聞こえたり、大きな音でないと聞こえにくい、耳鳴りがするといった症状があります。

選択肢3. 耳介から中耳

不正解です。

耳介から中耳の損傷を原因とした難聴も伝音難聴に分類されます。

中耳は鼓膜から耳管までをいい、耳介からの音に振動を内耳に伝える役割があるため、損傷を受けることで内耳へ音が伝わりにくくなります。

選択肢4. 耳介から外耳道

不正解です。

耳介から外耳道は耳の入り口から鼓膜までの部位で伝音器官にあたるため、損傷は伝音難聴の原因となります。

選択肢5. 耳介

不正解です。

耳介は外から入る音を集めて外耳道に届ける働きをする伝音器官です。先天的な異常や病気などによる損傷を原因に伝音難聴を起こすことがあります。

参考になった数1