大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問44 (日本史B(第2問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問44(日本史B(第2問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生のオキさんとヒロさんは、修学旅行の自由見学先として、奈良・京都の寺院を選び、事前の学習を始めた。次の二人の会話を読み、後の問いに答えよ。(史料は、一部省略したり、書き改めたりしたところもある。)

ヒロ:次は京都だね。東寺は駅から近いし、歩いて行けるよ。
オキ:東寺は、b 都が平安京に移った時、官寺として創建されたお寺だね。密教の仏像はとても迫力がありそうだ。
ヒロ:写真を見ると、奈良の仏像とはずいぶん雰囲気が違うよ。時代が変わると、仏像も変わるのが分かるね。
オキ:c 東寺を天皇から与えられた空海は、唐で仏教を学んでいるね。
ヒロ:帰国した空海は、天皇や貴族たちから支援を受け、密教を広める活動を行ったんだ。東寺は、その拠点だったんだね。

オキさんとヒロさんは、古代の寺院と仏教について、調べた内容を整理してまとめた。二人がまとめた次の文a~dについて、正しいものの組合せを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

a  仏教によって国家の安定をはかる思想に基づき、諸国で国分寺・国分尼寺の造営が進められた。
b  正式な僧侶になる資格や手続きは律令に定められ、勝手に出家した者はいなかった。
c  山間の地に伽藍が設けられ、密教は在来の山岳信仰とも結びついていった。
d  遷都にともなって平城京の寺院も平安京に移転し、新たに大乗戒壇が設立された。
  • a・c
  • a・d
  • b・c
  • b・d

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この過去問の解説 (1件)

01

奈良時代や平安時代初期の仏教に関する問題です。

奈良時代の仏教は、鎮護国家の役割を担っており、免税などの特権があるため、

勝手に僧侶になることは禁止されていました。しかし、

過酷な税負担を逃れるために勝手に出家した者も多くいました。

 

選択肢1. a・c

正解です。

選択肢2. a・d

誤答です。

選択肢3. b・c

誤答です。

選択肢4. b・d

誤答です。

まとめ

平安京に遷都された後、旧平城京は急速に寂れましたが、興福寺などの大寺院は広大な荘園を領有し、強大な権勢を誇りました。院政期には多くの僧兵を従え、しばしば朝廷に強訴を行いました。

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