大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問47 (日本史B(第3問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問47(日本史B(第3問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生のアユムさんとリョウさんは、所属する日本史探究部で、「中世の人々の暮らしと考え方」について研究発表することになった。発表について相談する二人の会話を読み、後の問いに答えよ。(史料は、一部省略したり、書き改めたりしたところもある。)

アユム:中世の人々の暮らしって、現在の私たちとは大きく異なるところがあるよね。家の造りや生活様式など、目に見える部分だけじゃなくて、様々な単位なんかも、今とは全く違っているし。
リョウ:そうそう。以前に荘園の現地で年貢の収納などに使われていた枡(ます)について触れた文章を読んだけど、播磨国にある矢野荘っていう荘園には、年貢収納のための枡が複数あって、それぞれ容量が違うんだって。
アユム:それはびっくりだよね。せっかく、後三条天皇がa 延久の荘園整理令の時に新しい枡を作って容量の統一を試みたのにね。同じ大きさの枡で量った方が便利だし、合理的だと思うんだけど。そういえば、豊臣秀吉も枡を統一しようとしてなかったっけ。
リョウ:b 太閤検地を実施する際に使った枡のことだよね。太閤検地では統一的な枡や尺度を定めて実施したところが新しいよね。とはいえ、その後も各地では独自の枡や尺度を用いていたところもあったみたいだけど。
アユム:中世では様々な大きさの枡が使われたけど、統一政権ができたことで、だんだんと統一される方向に進んでいったのかな。
リョウ:そうなのかもね。でもやっぱり、c 容量の違う枡が同じ荘園で使われていたり、容量が違う枡を使って年貢を量っていたりする理由が気になるよね
アユム:本当に、中世の人々の考え方って不思議だよね。
リョウ:面白い研究発表のテーマだから、中世の枡についてもっと調べてみようよ。

下線部bに関連して、太閤検地に至るまでの権力による土地政策や税制に関して述べた次の文Ⅰ~Ⅲについて、古いものから年代順に正しく配列したものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

Ⅰ  領主や百姓から自己申告させた年貢高を銭に換算し、知行として家臣に与え、それに応じて一定の軍役を務めさせた。
Ⅱ  戦乱の後、畿内・西国の荘園や公領にも多くの地頭を配置し、地頭の収益が少ない場合には、新たな基準を定めて加徴米や土地などを給与した。
Ⅲ  内乱が続く中で、兵士に与える食料を確保するため、荘園領主の年貢を保証しつつ、荘園や公領の年貢の半分を軍費として調達するよう守護に命じた。
  • Ⅰ ― Ⅱ ― Ⅲ
  • Ⅰ ― Ⅲ ― Ⅱ
  • Ⅱ ― Ⅰ ― Ⅲ
  • Ⅱ ― Ⅲ ― Ⅰ
  • Ⅲ ― Ⅰ ― Ⅱ
  • Ⅲ ― Ⅱ ― Ⅰ

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