大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問66 (地理B(第1問) 問1)
問題文
次の図1中のアとイは、イギリスとニュージーランドのいずれかにおける国土の標高別面積割合を示したものである。また、後の図2は、イギリスとニュージーランドにおける国土の土地利用割合を示したものであり、凡例AとBは、森林と牧草地のいずれかである。ニュージーランドに該当する図と牧草地に該当する凡例との正しい組合せを、後のうちから一つ選べ。

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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問66(地理B(第1問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
次の図1中のアとイは、イギリスとニュージーランドのいずれかにおける国土の標高別面積割合を示したものである。また、後の図2は、イギリスとニュージーランドにおける国土の土地利用割合を示したものであり、凡例AとBは、森林と牧草地のいずれかである。ニュージーランドに該当する図と牧草地に該当する凡例との正しい組合せを、後のうちから一つ選べ。

- ニュージーランド:ア 牧草地:A
- ニュージーランド:ア 牧草地:B
- ニュージーランド:イ 牧草地:A
- ニュージーランド:イ 牧草地:B
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この過去問の解説 (2件)
01
正答は「ニュージーランド:イ 牧草地:A」です。
>イギリス
古期造山帯に当たるため、国土の標高は1000m以下で、なだらかな土地が広がっています。
羊やヤギの放牧とともに小麦畑としても利用が進んでおり、国土全体が人為的に開発され利用されています。
そのため、手つかずの森林が占める割合は少ないです。
>ニュージーランド
新期造山帯である環太平洋造山帯に位置し、多くの火山と急峻な地形が卓越しています。
そのため畑地としての利用は困難で、山裾などで牛や羊の放牧場として傾斜地を有効利用しています。
結果、山の傾斜地には手つかずの森林が残されています。
Bが森林であることがカギとなり、Aが牧草地であると判断することが出来ます。
間違った組み合わせです。
間違った組み合わせです。
正しい組み合わせです。
間違った組み合わせです。
ニュージーランドの主要輸出物は羊毛や乳製品が中心です。
手つかずの森林や火山は、観光資源として重要です。
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02
この問題は、イギリスとニュージーランドにおける国土の標高別面積割合と土地利用割合について比較をする問いになっています。
●問題のポイント:
1.国土の標高別面積割合については、標高が高い割合があるということは高い山が多いということに着目しましょう。
2.土地利用割合については、土地利用割合の特徴に着目します。2つの国を比較した場合、特徴がある部分は何かを考えるとよいでしょう。
●解答
図1のグラフの違いとみると、アは標高が0~200mの割合が高く、イは標高2000m以上まで幅広く割合もあることが分かります。
この問題は、国の地形の特徴から考えるとよいでしょう。標高とはある地点の平均海水面からの高さといいます。標高が高いということは高い山があるということです。
ニュージーランドの南島には、南アルプス山脈があり、最も高いクック山は標高3,724mです。このことから、イはニュージーランドであることが分かります。一方イギリスは森林面積が約1割で1,200mを超える山はありません。
ですから、この問題の解答はアがイギリス、イはニュージーランドになります。
図2は、イギリスもニュージーランドも牧草地が多く、イギリスは森林が少ないと考えます。
グラフを見ると、Bの割合はニュージーランドの方が2倍ほど多くなっています。イギリスは森林が少ないので、Bは森林の割合だということが分かります。したがって、Aは牧草地になります。
この選択肢は、ニュージーランドはアとなっていますので、不正解です。
この選択肢は、ニュージーランドはアとなっていますので、不正解です。
この選択肢は、ニュージーランドがイで、牧草地がAですから正解です。
この選択肢は、ニュージーランドはイですが、Bは牧草地ではありませんので不正解です。
標高が高い割合があるということは「高い山がある」ということ、国土の利用状況については「イギリスもニュージーランドも牧草地が多く、イギリスは森林が少ない」というところを押さえておきましょう。
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