給水装置工事主任技術者の過去問
令和4年度(2022年)
給水装置工事法 問6

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和4年度(2022年) 給水装置工事法 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

スプリンクラーに関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

ア  消防法の適用を受ける水道直結式スプリンクラー設備の設置に当たり、分岐する配水管からスプリンクラーヘッドまでの水理計算及び給水管、給水用具の選定は、給水装置工事主任技術者が行う。
イ  消防法の適用を受けない住宅用スプリンクラーは、停滞水が生じないよう日常生活において常時使用する水洗便器や台所水栓等の末端給水栓までの配管途中に設置する。
ウ  消防法の適用を受ける乾式配管方式の水道直結式スプリンクラー設備は、消火時の水量をできるだけ多くするため、給水管分岐部と電動弁との間を長くすることが望ましい。
エ  平成19年の消防法改正により、一定規模以上のグループホーム等の小規模社会福祉施設にスプリンクラーの設置が義務付けられた。
  • ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:誤
  • ア:誤  イ:正  ウ:誤  エ:正
  • ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:正
  • ア:正  イ:誤  ウ:誤  エ:正
  • ア:誤  イ:正  ウ:正  エ:誤

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この過去問の解説 (1件)

01

それぞれの文章の正誤を考え、その組み合わせを答える問題です。
 

ア  消防法の適用を受ける水道直結式スプリンクラー設備の設置に当たり、分岐する配水管からスプリンクラーヘッドまでの水理計算及び給水管、給水用具の選定は、給水装置工事主任技術者が行う。


これは「誤り」です。
 

上記の文章の中で、もろもろの仕事を「給水装置工事主任技術者が行う」は間違っています。正しくは「消防設備士が行う」です。


スプリンクラーは消防法の適用を受けます。一定の消防用設備などの工事や整備は、消防設備士でなければ行えない決まりになっています。ただ、水道直結式のスプリンクラーは水道を使うため、水道法の適用も受けることになります。


例えば、水道直結式スプリンクラーの設置に関する工事や整備は、給水装置主任技術者が、消防設備士の指導の下行うことになっていますが、分岐する配水管からスプリンクラーヘッドまでの水理計算は消防設備士が行い、給水装置主任技術者はそれに関する情報提供をすることとされています。給水用具の選定に関しても、消防設備士が行います。
 

イ  消防法の適用を受けない住宅用スプリンクラーは、停滞水が生じないよう日常生活において常時使用する水洗便器や台所水栓等の末端給水栓までの配管途中に設置する。


これは「正しい」です。


ウ  消防法の適用を受ける乾式配管方式の水道直結式スプリンクラー設備は、消火時の水量をできるだけ多くするため、給水管分岐部と電動弁との間を長くすることが望ましい。


これは「誤り」です。


水道直結式スプリンクラーには、乾式と湿式などの種類があり、湿式の方は、水が出るヘッドまで水が満たされている状態になっているため、火災時にすぐ散水出来るタイプのものです。


一方、選択肢文中にある乾式の方は、水が凍結する可能性のある寒い地域で使われており、ヘッドと給水管分岐部の間に弁(電動弁)があり、水が抜ける構造になっています。つまり、水がとどまらない構造である必要があるわけです。もしこの給水管分岐部と電動弁との間が「長く」なっていると、水が滞留しやすくなってしまうため、間違っています。この部分は「短く」することが望ましいです。


エ  平成19年の消防法改正により、一定規模以上のグループホーム等の小規模社会福祉施設にスプリンクラーの設置が義務付けられた。


これは「正しい」です。


以上を総合すると、ア:誤  イ:正  ウ:誤  エ:正
です。

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