給水装置工事主任技術者の過去問
令和4年度(2022年)
給水装置の構造及び性能 問9

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和4年度(2022年) 給水装置の構造及び性能 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

給水装置の寒冷地対策に用いる水抜き用給水用具の設置に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
  • 水道メーター下流側で屋内立上り管の間に設置する。
  • 排水口は、凍結深度より深くする。
  • 水抜き用の給水用具以降の配管は、できるだけ鳥居配管やU字形の配管を避ける。
  • 排水口は、管内水の排水を容易にするため、直接汚水ます等に接続する。
  • 水抜き用の給水用具以降の配管が長い場合には、取り外し可能なユニオン、フランジ等を適切な箇所に設置する。

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この過去問の解説 (1件)

01

これは「不適当なもの」を選択する問題です。

 

寒冷地では水道管が凍結する可能性があるため、それを防ぐための対策が必要です。

選択肢1. 水道メーター下流側で屋内立上り管の間に設置する。

これは「正しい」です。

 

水抜き用給水用具は水道メーター下流側で屋内立上り管の間に設置します。これは水抜き栓、不凍栓とも呼ばれています。水道管内に水を残さないために水を地中に排出します。

選択肢2. 排水口は、凍結深度より深くする。

これは「正しい」です。


凍結深度とは、どれくらい地表から下へ行くと凍結するか、の深さのことです。地域によって凍結深度は違います。この凍結深度を知ることは水道管の凍害を防ぐことにも繋がり、とても大事な指標になります。もし凍結深度よりも浅いところに水道管が通っていると、もちろん水道管は凍ってしまいますし、そうなると、水が出なくなったり、水道管が膨張して破裂してしまう可能性があります。そのため、水道管は、凍結深度よりも深いところに設置する必要があります。

選択肢3. 水抜き用の給水用具以降の配管は、できるだけ鳥居配管やU字形の配管を避ける。

これは「正しい」です。

 

鳥居配管は、鳥居のような形になっています。U字形はその名の通りUの形をしています。鳥居配管やU字形の配管は、その部分に空気が溜まり、それが原因で水抜きが十分に出来なくなる可能性がありますので、避けた方がよいです。

選択肢4. 排水口は、管内水の排水を容易にするため、直接汚水ます等に接続する。

これが「不適当なもの」です。

 

水抜き用給水用具の排水口付近に汚水ますを直接接続はしません。この場合は「浸透ます」を設置し排水を容易にします。

 

汚水ますとは、敷地内に設置されてある配水管の「点検口」や「掃除口」として使われているマンホールのことで、下水が詰まる可能性のある場所に設置されています。

 

浸透ますは雨水などを土壌に返すために設置するものです。

選択肢5. 水抜き用の給水用具以降の配管が長い場合には、取り外し可能なユニオン、フランジ等を適切な箇所に設置する。

これは「正しい」です。

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