給水装置工事主任技術者 過去問
令和4年度(2022年)
問30 (給水装置計画論 問1)
問題文
給水方式に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。
ア 受水槽式は、配水管の水圧が変動しても受水槽以下の設備は給水圧、給水量を一定の変動幅に保持できる。
イ 圧力水槽式は、小規摸の中層建物に多く使用されている方式で、受水槽を設置せずに、ポンプで圧力水槽に貯え、その内部圧力によって給水する方式である。
ウ 高置水槽式は、一つの高置水槽から適切な水圧で給水できる高さの範囲は10階程度なので、それを超える高層建物では高置水槽や減圧弁をその高さに応じて多段に設置する必要がある。
エ 直結増圧式は、給水管の途中に直結加圧形ポンプユニットを設置し、圧力を増して直結給水する方法である。
ア 受水槽式は、配水管の水圧が変動しても受水槽以下の設備は給水圧、給水量を一定の変動幅に保持できる。
イ 圧力水槽式は、小規摸の中層建物に多く使用されている方式で、受水槽を設置せずに、ポンプで圧力水槽に貯え、その内部圧力によって給水する方式である。
ウ 高置水槽式は、一つの高置水槽から適切な水圧で給水できる高さの範囲は10階程度なので、それを超える高層建物では高置水槽や減圧弁をその高さに応じて多段に設置する必要がある。
エ 直結増圧式は、給水管の途中に直結加圧形ポンプユニットを設置し、圧力を増して直結給水する方法である。
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和4年度(2022年) 問30(給水装置計画論 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
給水方式に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。
ア 受水槽式は、配水管の水圧が変動しても受水槽以下の設備は給水圧、給水量を一定の変動幅に保持できる。
イ 圧力水槽式は、小規摸の中層建物に多く使用されている方式で、受水槽を設置せずに、ポンプで圧力水槽に貯え、その内部圧力によって給水する方式である。
ウ 高置水槽式は、一つの高置水槽から適切な水圧で給水できる高さの範囲は10階程度なので、それを超える高層建物では高置水槽や減圧弁をその高さに応じて多段に設置する必要がある。
エ 直結増圧式は、給水管の途中に直結加圧形ポンプユニットを設置し、圧力を増して直結給水する方法である。
ア 受水槽式は、配水管の水圧が変動しても受水槽以下の設備は給水圧、給水量を一定の変動幅に保持できる。
イ 圧力水槽式は、小規摸の中層建物に多く使用されている方式で、受水槽を設置せずに、ポンプで圧力水槽に貯え、その内部圧力によって給水する方式である。
ウ 高置水槽式は、一つの高置水槽から適切な水圧で給水できる高さの範囲は10階程度なので、それを超える高層建物では高置水槽や減圧弁をその高さに応じて多段に設置する必要がある。
エ 直結増圧式は、給水管の途中に直結加圧形ポンプユニットを設置し、圧力を増して直結給水する方法である。
- ア:正 イ:正 ウ:誤 エ:誤
- ア:正 イ:誤 ウ:正 エ:正
- ア:誤 イ:誤 ウ:正 エ:誤
- ア:誤 イ:正 ウ:誤 エ:正
- ア:正 イ:正 ウ:正 エ:誤
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この過去問の解説 (2件)
01
それぞれの文章の正誤を考え、その組み合わせを答える問題です。
ア 受水槽式は、配水管の水圧が変動しても受水槽以下の設備は給水圧、給水量を一定の変動幅に保持できる。
これは「正しい」です。
受水槽による給水は、そもそも建物の階層が多い場合や、一回に多量の水を使う利用者に対して、水を安定して供給するための給水方式です。なので、水圧が変わっても、給水圧や給水量を一定に保持できるようになっています。
イ 圧力水槽式は、小規摸の中層建物に多く使用されている方式で、受水槽を設置せずに、ポンプで圧力水槽に貯え、その内部圧力によって給水する方式である。
これは「誤り」です。
上の文章では「受水槽を設置せずに」という部分が間違っています。受水槽は設置されており、受水槽に受水してから、ポンプで圧力水槽に水を溜めて、その内部の圧力によって水を供給します。
ウ 高置水槽式は、一つの高置水槽から適切な水圧で給水できる高さの範囲は10階程度なので、それを超える高層建物では高置水槽や減圧弁をその高さに応じて多段に設置する必要がある。
これは「正しい」です。
高置水槽式も、受水槽を設置して、一旦ここに受水して、そこからポンプでさらに高いところに設置してある高置水槽に汲み上げ、水が高い位置から低い位置に自然に流れるエネルギーを利用して給水する方式です。ただ、文章中にもあるように、10階程度が適当な水圧で給水出来る高さの範囲なので、10階よりも高い建物では、高置水槽をさらに設置したりします。減圧弁を設置するのは、高置水槽で給水する場合、階が下に行くほど水圧が高くなるため、それを調節するために設置します。
エ 直結増圧式は、給水管の途中に直結加圧形ポンプユニットを設置し、圧力を増して直結給水する方法である。
これは「正しい」です。
「直結増圧式」は、直結式給水の一つで、受水槽を介さず、配水管からの水圧のまま各家庭に水を送ります。その中でも、直結増圧式は、給水管の途中に増圧ポンプを設置しています。
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02
建物の給水は、大きく分けて以下3種類です。
これを頭に入れておく事が必要かと思います。
圧力式:地下か、1Fに水槽を作り、ポンプで、押し出す方式です。
高架式:建物の上部に水槽を設置して、落差により落としていく方式です。
直結加圧:水道を引き込み、ポンプで押し上げる方式です。
簡単ですが最低限覚えておく必要があります。
適当です。
ア:正
絶えず、水槽に水を貯めて汲み出すため、水圧は一定しており、各弁などが故障しない限り一定の変動幅で供給できる方式です。受水槽タンクのメンテナンスも割と楽かと思います。
イ:誤
圧力水槽は、受水槽を設置して(設置せず、は誤りです)水を貯め、その圧力で給水する方式です。
ウ:正
よくビルの屋上にクリーム色をしたタンクを見かけますが、これが高架水槽です。一定の水量に保たれ、水量が減ると、揚水管を通して、水をくみ上げ、一定の水量にしています。各蛇口からは落差圧により多少階下の方が圧が高いところもあります。
エ:正
1階の水道管より、直接ポンプに接続して、ポンプ圧によって建物の上部に水を送る方式です。階高により、途中に減圧弁などを施工します。
建物を作る時は必ず給水方式があります。最初に図面上でこれが分かれば、建物の配管施工が分かり、見積もりもしやすくなると思います。給水配管工事には大切な事です。
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