給水装置工事主任技術者の過去問
令和4年度(2022年)
給水装置計画論 問1

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和4年度(2022年) 給水装置計画論 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

給水方式に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

ア  受水槽式は、配水管の水圧が変動しても受水槽以下の設備は給水圧、給水量を一定の変動幅に保持できる。
イ  圧力水槽式は、小規摸の中層建物に多く使用されている方式で、受水槽を設置せずに、ポンプで圧力水槽に貯え、その内部圧力によって給水する方式である。
ウ  高置水槽式は、一つの高置水槽から適切な水圧で給水できる高さの範囲は10階程度なので、それを超える高層建物では高置水槽や減圧弁をその高さに応じて多段に設置する必要がある。
エ  直結増圧式は、給水管の途中に直結加圧形ポンプユニットを設置し、圧力を増して直結給水する方法である。
  • ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:誤
  • ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:正
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:誤
  • ア:誤  イ:正  ウ:誤  エ:正
  • ア:正  イ:正  ウ:正  エ:誤

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この過去問の解説 (1件)

01

それぞれの文章の正誤を考え、その組み合わせを答える問題です。


ア  受水槽式は、配水管の水圧が変動しても受水槽以下の設備は給水圧、給水量を一定の変動幅に保持できる。


これは「正しい」です。


受水槽による給水は、そもそも建物の階層が多い場合や、一回に多量の水を使う利用者に対して、水を安定して供給するための給水方式です。なので、水圧が変わっても、給水圧や給水量を一定に保持できるようになっています。


イ  圧力水槽式は、小規摸の中層建物に多く使用されている方式で、受水槽を設置せずに、ポンプで圧力水槽に貯え、その内部圧力によって給水する方式である。


これは「誤り」です。


上の文章では「受水槽を設置せずに」という部分が間違っています。受水槽は設置されており、受水槽に受水してから、ポンプで圧力水槽に水を溜めて、その内部の圧力によって水を供給します。
 

ウ  高置水槽式は、一つの高置水槽から適切な水圧で給水できる高さの範囲は10階程度なので、それを超える高層建物では高置水槽や減圧弁をその高さに応じて多段に設置する必要がある。


これは「正しい」です。


高置水槽式も、受水槽を設置して、一旦ここに受水して、そこからポンプでさらに高いところに設置してある高置水槽に汲み上げ、水が高い位置から低い位置に自然に流れるエネルギーを利用して給水する方式です。ただ、文章中にもあるように、10階程度が適当な水圧で給水出来る高さの範囲なので、10階よりも高い建物では、高置水槽をさらに設置したりします。減圧弁を設置するのは、高置水槽で給水する場合、階が下に行くほど水圧が高くなるため、それを調節するために設置します。
 

エ  直結増圧式は、給水管の途中に直結加圧形ポンプユニットを設置し、圧力を増して直結給水する方法である。


これは「正しい」です。


「直結増圧式」は、直結式給水の一つで、受水槽を介さず、配水管からの水圧のまま各家庭に水を送ります。その中でも、直結増圧式は、給水管の途中に増圧ポンプを設置しています。

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