マンション管理士の過去問
平成26年度(2014年)
問34
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問題
マンション管理士試験 平成26年度(2014年) 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
下表は甲マンション管理組合の平成25年度(平成25年4月1日~平成26年3月31日)決算の管理費会計の比較貸借対照表である。同決算における収支報告書(管理費会計)に計上されている当期収支差額が210千円であった場合に、空白となっているA~Cについて、適切な組合せは次のうちどれか。ただし、会計処理は発生主義の原則によるものとし、資金の範囲は、現金預金、未収金、前払金、未払金及び前受金とする。
- A:30 B:290 C:260
- A:110 B:210 C:260
- A:110 B:290 C:340
- A:30 B:210 C:340
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この過去問の解説 (3件)
01
当期収支差額は正味財産の差額です。平成24年に比べ210千円増えて500千円となっているので、平成24年の正味財産は500-210=290千円となります。(B=290)
したがって、平成24年度の貸方合計は、30+20+290=340千円となります。(C=340)
この値は借方合計と同じとなり、平成24年の未収金は、340-200-30=110千円となります。(A=110)
よって、A=110、B=290、C=340の選択肢3が正解となります。
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02
貸借対照表の構成として、
借方には、資産科目として、現金・預金、未収(入)金、前払金
貸方には、負債科目として、未払金、前受金、
があり、設問の正味財産とはその期の
(資産-負債=正味財産)を意味しています。
この貸借対照表の当期の正味財産額と収支報告書(収支決算書とも)の次期繰越収支差額が一致します。
最終的に、借方合計と貸方合計は一致していなければなりません。
それら貸借対照表の科目を前年と比較することによって、前年との差異が分かり、原因追求ができますから、マンションの管理組合では比較貸借対照表を作成した方がいいでしょう。
設問では、同決算における収支報告書(管理費会計)に計上されている当期収支差額が210千円であった。
収支報告書の当期収支差額(210千円) は、貸借対照表の当期の正味財産額(500千円) と 前期の正味財産額(B) との差額の関係にあります。
210千円 = 500千円 - B の関係
です。
そこで、
B=500千円 - 210千円
=290千円 となります。
B=290千円 を表に入れると、 合計の
C=340千円 となり、
Aは、C(340千円)-現金預金(200千
円)-前払金(30千円)=110千円 とな
りますから、 答えは、3 です。
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03
まず、「ある年度末の正味財産の額は、その年度の収支報告書の次期繰越収支差額と一致」します。
つまり、25年度の収支報告書の次期繰越収支差額は500(千円)となります。
次期繰越収支差額は前期繰越収支差額+当期収支差額です。
当期収支差額は問題文にあるように210(千円)なので、25年度の前期繰越収支差額は500-210=290(千円)です。
25年度の前期繰越収支差額とは、24年度の次期繰越収支差額のことです。
「ある年度末の正味財産の額は、その年度の収支報告書の次期繰越収支差額と一致」するので、
24年度の次期繰越収支差額=24年度の正味財産の額(表のB)となります。
したがって、Bに入るのは290(千円)です。
次に、合計(表のC)は負債(未払金、前受金)・正味財産の額の合計なので、30+20+290=340(千円)です。
資産の部(現金預金、未収金、前払金)の合計が340(千円)とわかったので、24年度の未収金の額(表のA)は、340-(200+30)=110(千円)です。
Aは110、Bは290、Cは340となるので、3が適切な組み合わせで正答です。
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