マンション管理士の過去問
平成30年度(2018年)
問40
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問題
マンション管理士試験 平成30年度(2018年) 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
マンションの構造に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
- 支持杭は、杭の先端を安定した支持層に到達させ、主に杭先端の支持力によって上部荷重を支えるものである。
- 防火地域内にある階数が2で延べ面積が500m2の共同住宅は、耐火建築物としなければならない。
- 建築基準法上の主要構造部とは、建築物の自重若しくは積載荷重、風圧、土圧若しくは水圧又は地震その他の震動若しくは衝撃を支えるものをいう。
- 耐震改修工法には、柱のじん性(粘り強さ)を向上させることを目的として、柱に鋼板を巻きつけて補強する工法もある。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.支持杭は、先端を支持層まで到達させ、主に杭の先端に働く反力(先端支持力)によって荷重を支える方式です。
2.防火地域内においては、原則として、階数が3以上であり、または延べ面積が100㎡を超える建築物は耐火建築物とし、その他の建築物は耐火建築物または準耐火建築物としなければならないとされています。
したがって、地域内にある階数が2で延べ面積が500㎡の共同住宅は、延べ面積が100㎡を超えているので、耐火建築物としなければなりません。
3.建築基準法上の主要構造部とは、壁、柱、床、はり、屋根または階段をいい、建築物の構造上重要でない間仕切壁、最下階の床その他これらに類する建築物の部分を除くものをいいます。設問の説明は構造耐力上主要な部分のことです。
よって、この設問は不適切です。
4.柱の靭性能の向上を目的として、鋼板巻き立て補強、連続繊維巻き補強、RC巻き立て補強などの耐震改修工法があります。
したがって、柱に鋼板を巻きつけて補強する工法もあります。
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02
1. 支持杭とは、軟弱地盤などを貫き、先端を地耐力の大きい地盤まで到達させ、構造物を支持する杭です。
主に杭先端の支持力によって上部荷重を支えるものです。
2. 防火地域内においては、階数が3以上であり、又は延べ面積が100㎡を超える建築物は耐火建築物とし、その他の建築物は耐火建築物又は準耐火建築物としなければならない。(建築基準法61条)
したがって、防火地域内にある階数が2で延べ面積が500㎡の共同住宅は、耐火建築物としなければなりません。
3. 建築基準法上の主要構造部とは、「壁・柱・床・梁・屋根・階段」で、建築物の構造上重要でない間仕切壁、間柱、付け柱、揚げ床、最下階の床、回り舞台の床、小ばり、ひさし、局部的な小階段、屋外階段その他これらに類する建築物の部分を除くものであると定義されいます。(建築基準法2条5号)
したがって、この設問は不適切です。
4. 耐震改修工法には、耐震・制震・免震補強があります。
耐震補強では、柱のじん性(粘り強さ)を向上させることを目的として、柱に鋼板を巻きつけて補強する工法もあります。
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03
この問題は、マンションの構造や関連する法律・規定に関する知識を試すものです。
具体的には、各選択肢が示すマンションの構造や関連する法律・規定に関する記述が適切であるかどうかを判断することが求められます。
適切
解説:支持杭は、地盤の深い部分にある安定した層まで到達させることで、建物の荷重を支える役割を果たします。
適切
解説:防火地域内の建築物には特定の基準が設けられており、その基準に従って耐火性能を持つ建築物として設計・施工する必要があります。
不適切
解説:建築基準法における「主要構造部」の定義は、建築物の安全性を確保するための重要な部分を指します。設問の記述はこの定義とは異なるため、不適切です。
適切
解説:耐震改修の方法として、柱の強度や靭性を向上させるために鋼板を巻きつける方法があります。この方法は、特に既存の建物の耐震性を向上させるための一つの手段として用いられます。
この問題を解くためには、まず各選択肢の内容を理解することが重要です。
次に、その内容が一般的な建築や構造の知識、または関連する法律や規定と照らし合わせて正確であるかを判断します。
特に、建築基準法やその他の関連する法律・規定の内容を正確に理解していることが、この問題を正確に解くための鍵となります。
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