この問題は、マンションの防犯に配慮した設計に関する知識を問うものです。
具体的には、マンション管理士が提案する防犯対策が「共同住宅に係る防犯上の留意事項及び防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針」に基づいて適切かどうかを判断することが求められます。
ア 適切
解説:管理員室が設置されているマンションでは、住戸内と管理員室との間で通話が可能な機能を有するインターホンの設置が望ましいとされています。
これにより、緊急時や必要な時に住民と管理員が迅速にコミュニケーションを取ることができ、防犯上有効です。
イ 適切
解説:エレベーターのかご内に防犯カメラを設置することは、不審者の侵入や犯罪の抑止、事後の調査に役立つため、防犯上非常に有効です。
これにより、住民の安全を守るとともに、安心して生活できる環境を提供することができます。
ウ 不適切
解説:接地階の住戸のバルコニー周りは、住戸のプライバシーを確保しつつ、周囲からの見通しを確保することが望ましいとされています。
この発言は、周囲から見通されないように配慮するとしており、指針と矛盾しています。
防犯上は、見通しを良くすることで不審者が近づきにくくなります。
エ 適切
解説:居住者の意向による改修については、所有形態や管理体制等の制約条件を考慮しながら、計画的に進めるべきであり、緊急性の高いものとそうでないものに分けて検討することが重要です。
これにより、効果的かつ効率的な改修が可能となります。
したがって、適切な選択肢はア・イ・エであり、正解は「三つ」となります。