マンション管理士の過去問
令和元年度(2019年)
問40

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問題

マンション管理士試験 令和元年度(2019年) 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

マンションの住棟形式に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
  • センターコア型は、住棟中央部に吹き抜けがあり、その吹き抜けに面した共用廊下より各住戸にアプローチできる。
  • 中廊下型は、住棟を南北軸に配置することが多い。
  • タウンハウス型は、戸建て住宅の独立性と集合化することによる経済性を併せ持つ。
  • 階段室型は、住棟に設けられた階段室から、直接各住戸にアプローチできるものをいい、その階段室にエレベーターが設置されるものもある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は 1 です。

1.センターコア型は、エレベーター・階段室などを中央に置き、その周辺に多くの住戸を配置する形式です。住棟中央部に吹き抜けがあるのは、ボイド型です。
よって、この設問は不適切です。

2.中廊下型は、風雨が吹き込まない屋内の共用廊下を中心に、その両側に住戸を配置する形式です。バルコニーを東側または西側に配置する組み合わせが多く、結果、住棟は南北軸に配置することが多いです。

3.タウンハウス型は、各住戸に専用庭を持ち、他にコモンスペース(共用の広場、庭、駐車場)を持つ低層の集合住宅です。戸建て住宅の独立性と集合化することによる経済性を併せ持ちます。

4.階段室型は、階段室から直接各住戸に入る形式で、階段室にエレベーターが設置されるものもあります。

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02

正解は1です。

1.適切でない。
センターコア型とは、建物の中央部分にエレベーターや給排水設備などが集中する型式です。
中央部は、吹き抜けではありません。

2.適切。
中廊下型は、住居を廊下の両側に設置する型式です。
住棟を南北にすると、日が全く差さない北向きと、いつも日当たりがよい南向きの住居の発生を避けることができます。
分譲価格を平準化することができるので、住棟を南北にすることが多くなっています。

3.適切。
タウンハウスとは、1棟の建物を水平方向に区分してた共同住宅です。各住戸は壁を共有していますが、それぞれ独立した玄関を備えています。

壁を共有することで住居が集合化したことで、経済的であり、また、各住居には、戸建ての住居の独立性が認められます。

4.適切。
階段室型とは、隣り合う2つの住居で一つの階段を共用する型です。
共用廊下がなく、プライバシーに配慮する型式です。

以上より、適切でないのは1なので正解は1です。

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03

マンションの住棟形式に関する記述の正確性を評価する問題です。

住棟形式は、マンションの設計において、住戸へのアプローチ方法、プライバシーの確保、採光や通風、景観などの観点から様々な形式が考案されています。

選択肢1. センターコア型は、住棟中央部に吹き抜けがあり、その吹き抜けに面した共用廊下より各住戸にアプローチできる。

不適切

解説:センターコア型は、エレベーターや階段室などの垂直動線を中央に配置し、その周囲に住戸を配する形式です。

吹き抜けが特徴的なのはボイド型であり、センターコア型の定義とは異なります。

選択肢2. 中廊下型は、住棟を南北軸に配置することが多い。

適切

解説:中廊下型は、屋内の共用廊下を中心に住戸を配置する形式で、バルコニーの位置によって住棟が南北軸に配置されることが多いです。

選択肢3. タウンハウス型は、戸建て住宅の独立性と集合化することによる経済性を併せ持つ。

適切

解説:タウンハウス型は、各住戸が専用庭を持ち、戸建て住宅の独立性と集合住宅の経済性を兼ね備えた形式です。

選択肢4. 階段室型は、住棟に設けられた階段室から、直接各住戸にアプローチできるものをいい、その階段室にエレベーターが設置されるものもある。

適切

解説:階段室型は、階段室から直接各住戸にアプローチする形式で、エレベーターが設置される場合もあります。

まとめ

マンションの住棟形式に関する問題を解く際には、各形式の特徴を正確に理解し、それぞれの形式がどのような設計思想に基づいているかを考慮する必要があります。

また、形式によっては地域の気候や地形、文化などによって選択されることもあるため、一般的な特徴としての記述が問われています。

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