マンション管理士 過去問
令和6年度(2024年)
問37

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問題

マンション管理士試験 令和6年度(2024年) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

管理組合が保管すべき設計図書に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
  • 付近見取図は、方位、道路、目標となる建物等を示す図面であり、縮尺は1/2500程度である。
  • 配置図は、敷地境界線、敷地と建築物の位置関係、土地の高低差、建物の各部分の高さ、道路の位置と幅員等を示すもので、縮尺は1/100~1/500程度である。
  • 仕様書(仕上げ表を含む。)は、設計図に表示しにくい施工方法、材料特性等を示すもので、その中の仕上げ表とは、建物の外部に関する仕上材料の種類や厚さ等を記載した一覧表である。
  • 各階平面図は、間取り、各部屋の用途、柱、壁、開口部等を示す図面であり、縮尺は1/50~1/200程度である。

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この過去問の解説 (1件)

01

宅地建物取引業者は、自ら売主として人の居住の用に供する独立部分がある建物(新たに建設された建物で人の居住の用に供したことがないものに限る。以下同じ。)を分譲した場合においては、(中略)当該建物又はその附属施設の設計に関する図書を交付しなければなりません(マンション管理適正化法103条1項)。

その設計図書に関する問題です。

選択肢1. 付近見取図は、方位、道路、目標となる建物等を示す図面であり、縮尺は1/2500程度である。

適切。たとえば、建物の付近にある250mの道路は、10cm程度で付近見取図に表示されることになります。

選択肢2. 配置図は、敷地境界線、敷地と建築物の位置関係、土地の高低差、建物の各部分の高さ、道路の位置と幅員等を示すもので、縮尺は1/100~1/500程度である。

適切。別肢の「付近見取図」よりも表示範囲が狭くなっている分、敷地内のより詳細な情報を見ることができるようになっています。

高さ25mの建物は25cm程度で配置図に表示されることになります。

選択肢3. 仕様書(仕上げ表を含む。)は、設計図に表示しにくい施工方法、材料特性等を示すもので、その中の仕上げ表とは、建物の外部に関する仕上材料の種類や厚さ等を記載した一覧表である。

不適切。仕様書(仕上げ表を含む。)は、設計図に表示しにくい施工方法、材料特性等を示すもので、その中の仕上げ表とは、建物の外部及び室内に関する仕上材料の種類や厚さ等を記載した一覧表です。

 

たしかに、マンション管理会社や管理組合の対応は共用部分等の建物外部に偏っていますが、室内に関する情報を把握しておくことも非常に重要です。

たとえば、居住者から管理組合宛にフローリングの張り替えを希望されたら、従来の材料特性等が分かる情報があるとお互い安心です。

選択肢4. 各階平面図は、間取り、各部屋の用途、柱、壁、開口部等を示す図面であり、縮尺は1/50~1/200程度である。

適切。別肢の「配置図」よりも表示範囲が狭くなっている分、建物内のより詳細な情報を見ることができるようになっています。

高さ2mの天井は4〜1cm程度で各階平面図に表示されることになります。

まとめ

本問はいずれの選択肢も頻出論点ではないため、試験本番では焦ってしまうかもしれません。

実生活と結びつけて答えを導く現場思考力が求められます。

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