宅地建物取引士の過去問
平成22年度(2010年)
土地建物 問50

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問題

宅建試験 平成22年度(2010年) 土地建物 問50 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の構造と材料に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
  • 常温において鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率は、ほぼ等しい。
  • コンクリートの引張強度は、圧縮強度より大きい。
  • 木材の強度は、含水率が大きい状態のほうが小さくなる。
  • 集成材は、単板などを積層したもので、大規模な木造建築物に使用される。

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この過去問の解説 (3件)

01

【答え】2.

1. 正
熱膨張率を示す線膨張係数は、常温において両者とも1×10-5/℃で、ほぼ同じです。
このため鉄筋コンクリート構造の建造物は、温度変化があっても両者が一体となって伸縮するので、コンクリートに膨張差によるひび割れが生じません。

2. 誤
コンクリートは引張りに弱く、圧縮に強いです。
鉄筋は引張りに強く、圧縮に弱いです。
お互いの弱点を補強したのが、鉄筋コンクリートです。

3. 正
木材は含水率が増すと強度は低下し、含水率が25~30%の繊維飽和点を超えると一定値となります。

4. 正
集成材は、任意の断面、長さ、大断面で製作することができ、欠点を分散することで通常の木材よりも強度性能を向上させられます。

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02

正解は【2】になります。

1:鉄筋とコンクリート、両方とも温度上昇に伴う熱膨張率はほぼ等しいです。温度上昇による膨張は、温度下降により両方とも収縮します。その結果、コンクリートと中の鉄筋にはズレが生じにくいため、安定するようになります。

2:コンクリ-トは圧縮には強いと言われていますが、一方で引張りには弱いため、靭性がないと言われます。コンクリートの引張強度に関しては、一般に圧縮強度の10分の1程度です。なので、引張りに強い鉄筋と組み合わすことにより、互いに補い合えることにもなります。

3:木材の含水率が大きい場合、乾燥が不十分であると木材の強度は低下してしまうため、反りや割れを生じる可能性が高くなります。木材は、含水率が低い方が、強度が大きいということになります。

4:集成材は、天然木の伸縮や変形、割れという欠点を取り除き、乾燥した単板などを接着剤を使って積層することによって、材質を均質なものにした加工木材になります。大規模な木造建築物の骨組みにも広く使用されています。

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03

1.文章の通りです。常温において鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率は、ほぼ等しいです。
2.コンクリートの引張強度のほうが圧縮強度よりも小さいです。
3.文章の通りです。木材の強度は、含水率が大きい状態のほうが小さくなります。
4.文章の通りです。集成材は、単板などを積層したもので、大規模な木造建築物に使用されます。

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