調理師の過去問
令和元年度
公衆衛生学 問4

正解は３です。

１：日本脳炎ウィルスが蚊（コガタアカイエカ）によって人体に入り起こる病気です。
予防としては、蚊の駆除と予防接種です。

２：マラリアは、蚊（ハマダラカ）が媒介で感染します。亜熱帯熱帯地域を中心に感染者が多く、世界的に重要な感染症です。

３：ゴキブリによって汚染された、食器・玩具・水・食物から感染します。⇒よって正解です。

４：デング熱は、蚊（ネッタイシマカ）が媒介で感染します。

正解は3です。

1．日本脳炎は、コガタアカイエカという蚊によって脳炎ウイルスが媒介されます。
感染しても多くの場合は症状が表れませんが、発症すると意識障害やけいれんなどの症状が出ます。

2．マラリアは、マラリア原虫をもったハマダラカという蚊によって媒介されます。
発熱、頭痛、嘔吐、関節痛などの症状が出ます。

3．赤痢は、悪い衛生環境によって引き起こされます。主な感染源はヒトの糞便や手指、食品、水、ハエやゴキブリなどの害虫です。
下痢や吐き気、嘔吐、腹痛、高熱などの症状が出ます。

4．デング熱は、ネッタイシマカなどの蚊によってデングウイルスが媒介されます。
発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が出ます。

正解は３です。

この問題では、蚊（カ）・ゴキブリが媒介する感染症について出題されています。

【ゴキブリが病原菌を運搬して引き起こす感染症】
サルモネラ菌
赤痢菌
O-157腸管出血性大腸菌
小児麻痺ウィルス
など

【病原菌を持った蚊に刺されて起こる感染症】
デング熱
ジカウイルス感染症
日本脳炎
黄熱
マラリア
など


蚊が媒介する感染症は国内での感染は少なく、海外に行って蚊に刺され感染することがほとんどです。


各選択肢については、以下のとおりです。

1 .日本脳炎は、蚊が媒介する感染症なので誤りです。アジアなどに生息するコガタアカイエカがヒトを刺すことで、日本脳炎ウイルスが感染して起こります。

2 .マラリアは、蚊が媒介する感染症なので誤りです。熱帯地方に生息するハマダラカがヒトを刺すことで、マラリア原虫が感染して起こります。

3 .赤痢は、ゴキブリが媒介する感染症なので正解です。赤痢菌に汚染された不衛生な環境（手指、水、食品、ハエやゴキブリのいる環境）によって感染します。

4 デング熱は、蚊が媒介する感染症なので誤りです。熱帯地方に生息するネッタイシマカがヒトを刺すことで、デングウイルスが感染して起こります。