中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
経済学・経済政策 問12
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成27年度(2015年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
昨今、外国人労働者の受け入れの是非が議論されている。
2種類の生産要素、資本Kと労働Nを用いて、生産Yが行われる。資本と労働、そして生産との関係を、労働1単位あたりの資本と労働1単位あたりの生産との対応関係である、次の生産関数で表す。
y=f(k)
ここでk=K/Nは資本・労働比率を、yは労働1単位あたりの生産量を表している。また、労働供給は一定率nで増加し、常に完全雇用が実現しているとする。また人々は、所得の一定割合 s を常に貯蓄するとする。
新古典派の経済成長モデルの下図を参照した上で、外国人労働者の継続的な受け入れによる労働成長率の上昇が、定常状態における資本・労働比率と労働1単位あたり生産量に与える影響に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただしk1は、定常状態の資本・労働比率を表している。
2種類の生産要素、資本Kと労働Nを用いて、生産Yが行われる。資本と労働、そして生産との関係を、労働1単位あたりの資本と労働1単位あたりの生産との対応関係である、次の生産関数で表す。
y=f(k)
ここでk=K/Nは資本・労働比率を、yは労働1単位あたりの生産量を表している。また、労働供給は一定率nで増加し、常に完全雇用が実現しているとする。また人々は、所得の一定割合 s を常に貯蓄するとする。
新古典派の経済成長モデルの下図を参照した上で、外国人労働者の継続的な受け入れによる労働成長率の上昇が、定常状態における資本・労働比率と労働1単位あたり生産量に与える影響に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただしk1は、定常状態の資本・労働比率を表している。
- 資本・労働比率は上昇し、労働1単位あたり生産量は減少する。
- 資本・労働比率は上昇し、労働1単位あたり生産量は増加する。
- 資本・労働比率は低下し、労働1単位あたり生産量は減少する。
- 資本・労働比率は低下し、労働1単位あたり生産量は増加する。
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この過去問の解説 (2件)
01
外国人労働者の受け入れと資本・労働比率と労働一単位あたりの生産量についての問題です。
正直、この問題を真正面から与えられた数式グラフを理解して解答するのは診断士試験の受験勉強を進める上で効率的ではないかもしれません。
経済学を学んできて得意としている人にとってはそうではにないかもしれませんが、平均的に全科目合格点クリアを目指すのであれば、この問題はまずは概念から理解することをおすすめします。
まず、資本と労働の関係について、
労働力が限定されていると、経営者はどうするでしょうか?
資本の投入量を増やして生産性を上げようと思います。
そして、労働者は与えられた資本の中で最大限の生産量の引き上げのために働きます。
一方で、外国人労働者などの労働供給が増えた場合、資本は限られたままで労働力の増加によって生産量は増える→労働生産性は上がりますが、労働者単位ごとの生産量は減少します。
以上の説明から、設問3
資本・労働比率は低下し、労働1単位あたり生産量は減少する。
最近は議論も生んでいますが、中小企業庁は人手不足の解消に海外実習生など外国人材の受け入れを一つの手段として考えていますので、今後もこのような側面からの出題はあると思いますが、まずは概念から方向性をとらえて回答することをこころがけましょう。
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02
したがって項番3が正解となります。
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