中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
運営管理 問12

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 平成27年度(2015年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

新QC7つ道具に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 2つの事象を行と列に設定し、交差するところに存在する情報を記号化してデータの傾向をつかむために、マトリックス図法を用いた。
  • 効果的な日程管理を行うために、PDPC法を用いた。
  • 目標達成プロセスの過程で想定外の問題が生じたとき、できるだけ早く目標に向かって軌道修正するために、連関図法を用いた。
  • 問題の因果関係を明らかにすることで、問題の原因の絞り込み、問題解決の手がかりの発見、問題の本質的な原因の発見に役立てるために、系統図法を用いた。

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この過去問の解説 (2件)

01

1:適切です。
記述の通りです。

2:不適切です。
記述はアローダイアグラム法と考えられます。

3:不適切です。
記述はPDPC法と考えられます。

4:不適切です。
記述は連関図法と考えられます。

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02

新QC7つ道具に関する問題です。

新QC7つ道具とは、「親和図法」「連関図法」「系統図法」「マトリックス図法」「アローダイヤグラム法」「PDPC法」「マトリックスデータ解析法」をいいます。

新QC7つ道具のそれぞれについて、キーワードを覚えておくことで正答可能です。

親和図法:問題・課題に関するバラバラな言語データを親和性(関連性)ごとに整理する

連関図法:「原因と結果」や「目的と手段」など、要因の相関関係を「連関図」で整理・明確化する

系統図法:目的を達成するために最適な手段・方法をツリー状に配置していく手法

マトリックス図法:検討する2つの要素を行と列に配置

アローダイヤグラム法:アローダイアグラム(矢線図・PERT図)と呼ばれるネットワーク図

PDPC法:スタートから問題解決、ゴールまでの全体像を把握できることが利点

マトリックスデータ解析法:数値データを行と列のマトリックス形式の図に配置、新QC7つ道具の中で唯一数値データを扱う

過去問題を解いているうちに、自分が把握しやすいキーワードが分かってくると思います。

なお、マトリックスデータ解析法を用いてデータ分析をさせるような問題は出題されません。

正誤判断ができればよいので、面倒と思わずキーワードで正答できるように取り組んでみることをお勧めします。

選択肢1. 2つの事象を行と列に設定し、交差するところに存在する情報を記号化してデータの傾向をつかむために、マトリックス図法を用いた。

正解の選択肢となります。

マトリックスとは縦と横の格子柄を意味するので、「行(横)と列(縦)」と覚えておくだけで対応可能です。

選択肢2. 効果的な日程管理を行うために、PDPC法を用いた。

効果的な日程管理を行うために、アローダイヤグラム法を用いた。

アローダイヤグラム法については、「日程管理を行う」と覚えておくと良いでしょう。

アローダイヤグラム法は個別に出題されることも多いので、過去問題で目にしていることもあると思います。

選択肢3. 目標達成プロセスの過程で想定外の問題が生じたとき、できるだけ早く目標に向かって軌道修正するために、連関図法を用いた。

目標達成プロセスの過程で想定外の問題が生じたとき、できるだけ早く目標に向かって軌道修正するために、PDPC法を用いた。

英語が得意な方であれば、PCPDが「Process Decision Program Chart」の略であることでも記憶に定着しやすいかも知れません。

選択肢4. 問題の因果関係を明らかにすることで、問題の原因の絞り込み、問題解決の手がかりの発見、問題の本質的な原因の発見に役立てるために、系統図法を用いた。

問題の因果関係を明らかにすることで、問題の原因の絞り込み、問題解決の手がかりの発見、問題の本質的な原因の発見に役立てるために、連関図法を用いた。

因果関係とは「原因と結果」のことです。デシジョンツリーともいいます。

デシジョンツリーを知っている方は、連関図=デシジョンツリーと覚えると間違えないのではないでしょうか。

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