中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
経営情報システム 問13

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成27年度(2015年) 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

企業経営における情報技術の利用が進み、その重要性が増す中で、情報技術を利用するシステムやシステム化指針を省略語もしくはカタカナ語として言い表すことが多くなった。それらに関する記述として最も適切なものはどれか。
  • PERT/CPMで用いられるクリティカルパス法と情報技術を組み合わせて、顧客と企業との間の業務フローの最適化を行うためのシステムをCRMと呼ぶ。
  • 企業を構成する様々な部門・業務で扱う資源を統一的・一元的に管理することを可能にするシステムをERPと呼ぶ。
  • クラウドコンピューティングの多様なサービスが展開されているが、その中から最適なサービスを選択するシステム化指針をクラウドソーシングと呼ぶ。
  • クラウドコンピューティングの利用に際して、社内にサーバを設置して情報の漏えいを防ぐシステム化指針をインソーシングと呼ぶ。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.✕:CRM(Customer Relationship Management)とは、商品の売買や過去の問い合わせなど、あらゆる情報を一元的に管理し、顧客と長期的な関係を築く手法であり不適切です。

2.◯:正しいです。企業内の経営資源を一元的に管理する概念であり、パッケージソフトウェア化されています。

3.✕:インターネットなどを通じて不特定多数(群衆)に業務委託することの造語です。

4.✕:オンプレミス型のプライベートクラウドに関する記述です。

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02

情報システムに関する用語についての出題です。

各選択肢をそれぞれ解説します。

選択肢1. PERT/CPMで用いられるクリティカルパス法と情報技術を組み合わせて、顧客と企業との間の業務フローの最適化を行うためのシステムをCRMと呼ぶ。

CRMとは顧客管理システムのことです。

顧客属性や取引を記録・管理して、それぞれの顧客に適した対応を行うことで顧客満足度を高めるマネジメントシステムのことです。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢2. 企業を構成する様々な部門・業務で扱う資源を統一的・一元的に管理することを可能にするシステムをERPと呼ぶ。

ERPの説明として適切であるため、本選択肢が正解です。

選択肢3. クラウドコンピューティングの多様なサービスが展開されているが、その中から最適なサービスを選択するシステム化指針をクラウドソーシングと呼ぶ。

クラウドソーシングとは、Web上で不特定多数の人に業務を発注することであるため、本選択肢は不正解です。

選択肢4. クラウドコンピューティングの利用に際して、社内にサーバを設置して情報の漏えいを防ぐシステム化指針をインソーシングと呼ぶ。

インソーシングとは、アウトソーシングしていたシステム開発や運用などの業務を内製化することであるため、本選択肢は不正解です。

まとめ

補足説明です。

クラウドコンピューティングとは、Webを介してさまざまな機能を持つサーバーから多様なサービスを受けることです。

代表的なサービスの形態として、IaaS(Infrastructure-as-a-Service)とPaaS(Platform-as-a-Service)、SaaS(Software-as-a-Service)が挙げられます。

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