中小企業診断士の過去問
平成27年度(2015年)
経営情報システム 問15

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成27年度(2015年) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

クラウドコンピューティングの実現にも使われる仮想化技術に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 仮想サーバの規模に比例してサーバの管理オーバヘッドが次第に大きくなることを、スケールアップという。
  • 複数の物理サーバを負荷分散装置に追加して1台の仮想サーバとする方式は、顧客データの更新処理が多量に発生する場合に効率的である。
  • 物理サーバを追加することで仮想サーバの処理能力を増やすことを、スケールアウトという。
  • ブレードPC方式のデスクトップ仮想化では、ブレードPCの処理余力をデスクトップで相互に有効利用することができる。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.✕:スケールアウトにおけるデメリットについての記述です。スケールアップとは台数を増やさずに高性能なものにし、向上させることです。
2.✕:誤りです。データベースサーバーでは、データの同期の問題があるため、分散するスケールアウトよりスケールアップのほうが適しています。
3.◯:正解です。台数を増やし向上させます。
4.✕:不正解です。1つのユーザー端末に対し1つのブレードを割り当てます。

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02

仮想化技術に関する出題です。

仮想化とは本来はハードウェアで実現する機能をソフトウェアによって実現する技術です。

各選択肢をそれぞれ解説していきます。

選択肢1. 仮想サーバの規模に比例してサーバの管理オーバヘッドが次第に大きくなることを、スケールアップという。

スケールアップとは、既存の物理サーバを高負荷にも対応できるように、サーバのメモリやCPUを強化したり、サーバ自体を高性能なものに取り替えることであるため、本選択肢は不正解です。

選択肢2. 複数の物理サーバを負荷分散装置に追加して1台の仮想サーバとする方式は、顧客データの更新処理が多量に発生する場合に効率的である。

顧客データの更新処理が多量に発生する場合は、アクセスするサーバによってデータが異ならないように整合する処理が必要で、この処理が頻繁に発生することになります。

そのため効率的になるとは判断できないため、本選択肢は不正解です。

選択肢3. 物理サーバを追加することで仮想サーバの処理能力を増やすことを、スケールアウトという。

スケールアウトの説明として適切であるため、本選択肢が正解です。

選択肢4. ブレードPC方式のデスクトップ仮想化では、ブレードPCの処理余力をデスクトップで相互に有効利用することができる。

ブレードPC方式のデスクトップ仮想化とは、パソコン本体にあたるCPUやメモリ、HDDをブレードという基盤に集約して運用することになります。

1台の端末に1台のパソコンが割り当てられることになり、処理能力を分け合うことはないため、本選択肢は不正解です。

まとめ

仮想化技術の使用例としては、問題文のクラウドコンピューティング以外にも、サーバ、ストレージ、ネットワーク、クライアントPCなど多岐に渡ります。

必須の技術と言えるものになっているため、基本的な知識は修めておくようにしましょう。

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