中小企業診断士の過去問
平成28年度(2016年)
経営情報システム 問17
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 平成28年度(2016年) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
中小企業がシステム開発を開発者(ベンダ)に発注する場合、発注側の要求が開発結果に正しく反映されないことがある。以下のシステム開発の①〜③の段階と、要求と結果の間に起こり得るa〜cのギャップの説明の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
発注者の要求内容
↓①発注者の要求内容から要件定義書を作成する段階
要件定義書の内容
↓②要件定義書から外部設計を行う段階
外部設計書の内容
↓③外部設計書から詳細設計を行う段階
完成したソフトウェア
<ギャップの説明>
a 発注者が開発者に説明した要件定義書に盛り込まれた内容が、開発側設計者の誤認等何らかの理由により開発内容から漏れた。
b 開発者が何らかの理由により要件定義書の内容を誤認・拡大解釈し、実現範囲に盛り込んでしまった。
c 要件定義すべき内容が抜けており、発注者が開発者に説明していない。
発注者の要求内容
↓①発注者の要求内容から要件定義書を作成する段階
要件定義書の内容
↓②要件定義書から外部設計を行う段階
外部設計書の内容
↓③外部設計書から詳細設計を行う段階
完成したソフトウェア
<ギャップの説明>
a 発注者が開発者に説明した要件定義書に盛り込まれた内容が、開発側設計者の誤認等何らかの理由により開発内容から漏れた。
b 開発者が何らかの理由により要件定義書の内容を誤認・拡大解釈し、実現範囲に盛り込んでしまった。
c 要件定義すべき内容が抜けており、発注者が開発者に説明していない。
- a:① b:② c:②
- a:② b:② c:①
- a:② b:③ c:①
- a:③ b:② c:①
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この過去問の解説 (2件)
01
【正解2】
a ②
開発側設計者が、要件定義書に盛り込まれた開発内容を誤認したことで、要件定義書に定められているはずの開発内容が漏れています。このギャップは、要件定義書から外部設計を行う段階で発生します。
b ②
開発者が、要件定義書で定められた開発内容を発注者の意図通りに解釈することができていません。このギャップは、要件定義書から外部設計を行う段階で発生します。
c ①
発注者が、要件定義すべき内容を考慮しておらず、開発者に説明することができていません。このギャップは、発注者の要求内容をもとに要件定義書を作成する段階で発生します。
以上より、a:②、b:②、c:①
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02
システム開発における、開発者(ベンダ)と発注側に発生するギャップに関する問題です。
ギャップの説明a~cのうち、cの「要件定義すべき内容が抜けており、発注者が開発者に説明していない」という内容が①であることは判断し易いと思われます。発注者が開発者に説明していないのですから、発注者の要求内容にそもそも盛り込まれていないはずです。
続いて、aとbの内容から要件定義書が既に作成された後と考えられますので、②要件定義書から外部設計を行う段階or③外部設計書から詳細設計を行う段階のいずれかとなります。
システム開発は要件定義→外部設計→内部設計→プログラミングと進められていきますが、外部設計は要件定義の結果をシステム的にどのように実現させるかであり、内部設計はシステム的にどのように実現させるかをプログラマ向けに詳細化する段階です。
そのため、aとbはともに②要件定義書から外部設計を行う段階であると判断できます。
以上から、「a:② b:② c:①」の組み合わせが正解の選択肢となります。
aとcが誤りです。
正解の選択肢となります。
bが誤りです。
aが誤りです。
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