中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
経済学・経済政策 問12
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 経済学・経済政策 平成29年度(2017年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
価格と消費者余剰について考える。下図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
- 価格がP0のとき、消費者がQ0を選択する場合の消費者余剰は、消費者の支払意思額よりも大きい。
- 価格がP1のとき、消費者がQ1を選択する場合の消費者余剰は、Q0を選択する場合の消費者余剰よりも大きい。
- 価格がP2のとき、消費者がQ1を選択する場合の消費者余剰は、Q2を選択する場合の消費者余剰よりも大きい。
- 価格が0のとき、実際の支払額は0なので、消費者がQ0やQ1を選択しても、消費者余剰は得られない。
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この過去問の解説 (2件)
01
価格と数量の交点と、
その時の価格を結んだエリアで表現されます。
例えば価格P0の時の消費者余剰は、
点P0と、需要曲線とP0がぶつかる点と、
数量0の時の価格(価格の切片)で
形成される三角形です。
ア:消費者余剰が支払意思額を
上回ることはないため誤りです。
イ:適切です。
ウ:価格がP2であるにも関わらず、
Q1を選択するとQ2-Q1分少ないため誤りです。
エ:囲まれたエリアが全て、
消費者余剰となるため誤りです。
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02
消費者余剰についての問題です。
消費者余剰とは、市場での取引により消費者(需要者)が得る利益のことです。
需要曲線とは、消費者が財を消費するために支払うつもりの価格と需要量の組み合わせを表しています。
各選択肢をみていきます。
Q0の時の価格はP0であるため、支払意思額に等しいと考えられます。そのため本選択肢は不正解です。
Q1を選択した時の方が消費者余剰は大きくなるため、本選択肢が正解です。
Q1を選択しが場合は、消費者余剰は小さくなるため、本選択肢は不正解です。
価格が0の時は実際の支払額も0であるため、消費者がQ0やQ1を選択すると消費者余剰は得られます。そのため本選択肢は不正解です。
消費者余剰とは、支払意思額から実際に支払った金額を引くという考え方もあります。
そのように考えると、支払意思額よりも消費者需要が大きくなることはないと導けます。
本問だけではなく、グラフを分析する問題では図に書き込みをしたり、自分でもグラフを描くことが効果的です。
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