中小企業診断士の過去問
平成29年度(2017年)
中小企業経営・中小企業政策 問11
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 平成29年度(2017年) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
本格的な人口減少社会に突入した日本経済において、需要縮小や労働供給の制約を克服し、持続的な発展を目指すためには、企業の労働生産性の向上が不可欠である。労働生産性の水準は扱う財やサービスの性質や企業規模にも影響を受ける。財務省「2014年度法人企業統計調査年報」に基づくと、中小企業の労働生産性(一次産業を除く全産業)は、大企業に比較すると約( A )割の水準にとどまっているのが現状である。中小企業は「2014年経済センサス安基礎調査」を見ても、会社と個人事業所の従業者総数(2014年、民営非一次産業)の約( B )割を占める存在であるため、日本経済全体にとって中小企業の労働生産性の向上は大きな課題となっている。
他方で、経済産業省「2014年企業活動基本調査」に基づき、企業規模別業種別に労働生産性の分布を見ると、同業大企業の平均を上回る中小企業が一定数存在している。こうした労働生産性の高い中小企業の特徴を分析すると、大企業よりも生産性が低い同業中小企業と比べて設備投資額が大きいことや資本装備率が高いことが指摘できる。中小企業の労働生産性の向上を図るためには、こうした労働生産性の高い中小企業をいかにして増やしていくかという視点も重要である。
なお、ここでは企業規模区分は中小企業基本法に準ずるものとするが、「2014年企業活動基本調査」では従業者数50人未満、もしくは資本金または出資金3,000万円未満の法人企業は調査対象に含まれていない。労働生産性は付加価値額を従業者数で除したものとする。
(設問)
文中の空欄AとBに入る数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
本格的な人口減少社会に突入した日本経済において、需要縮小や労働供給の制約を克服し、持続的な発展を目指すためには、企業の労働生産性の向上が不可欠である。労働生産性の水準は扱う財やサービスの性質や企業規模にも影響を受ける。財務省「2014年度法人企業統計調査年報」に基づくと、中小企業の労働生産性(一次産業を除く全産業)は、大企業に比較すると約( A )割の水準にとどまっているのが現状である。中小企業は「2014年経済センサス安基礎調査」を見ても、会社と個人事業所の従業者総数(2014年、民営非一次産業)の約( B )割を占める存在であるため、日本経済全体にとって中小企業の労働生産性の向上は大きな課題となっている。
他方で、経済産業省「2014年企業活動基本調査」に基づき、企業規模別業種別に労働生産性の分布を見ると、同業大企業の平均を上回る中小企業が一定数存在している。こうした労働生産性の高い中小企業の特徴を分析すると、大企業よりも生産性が低い同業中小企業と比べて設備投資額が大きいことや資本装備率が高いことが指摘できる。中小企業の労働生産性の向上を図るためには、こうした労働生産性の高い中小企業をいかにして増やしていくかという視点も重要である。
なお、ここでは企業規模区分は中小企業基本法に準ずるものとするが、「2014年企業活動基本調査」では従業者数50人未満、もしくは資本金または出資金3,000万円未満の法人企業は調査対象に含まれていない。労働生産性は付加価値額を従業者数で除したものとする。
(設問)
文中の空欄AとBに入る数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- A:2 B:3
- A:4 B:5
- A:5 B:5
- A:6 B:7
- A:7 B:9
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この過去問の解説 (2件)
01
中小企業の労働生産性についての出題です。
大企業との比較と非一次産業における中小企業従業者数の割合を問われています。
中小企業全産業(非一次産業)の労働生産性は542万円であり、大企業の888万円の約6割に留まっています。
非一次産業における中小企業従業者数の割合は、2016年中小企業白書の付属統計資料3表4によると、70.1%と確認できます。
上記より正しい選択肢の組み合わせは A:6 B:7 です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
本選択肢は不正解です。
高齢化や生産年齢人口の減少は今後も進むため、労働生産性の向上は問われる可能性が高い論点です。
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02
・中小企業では、日本の従業者数の約7割を雇用している状況です。
以上より、項番4が正解となります。
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